Polkadotでクロスチェーンの通信に成功
異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現するPolkadot(ポルカドット)の最新のテストネットで、日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」が他のネットワークとの通信に成功した。
Polkadotはメインネットをローンチしているが、クロスチェーンでメッセージをやりとりして通信を成功させたのはこれが初めて。今回の成功で本格的な運用に向けて、また大きく前進した格好だ。
超速報: Plasm Networkが世界初Polkadotの実際のテストネット上で異なるブロックチェーン同士のクロスチェーンの通信に成功しました。言葉どおりWeb3.0を正に作っています。@akru_me awesome work!! https://t.co/4ZsAdpPeJV
— 渡辺創太(Stake Technologies) (@Sota_Web3) February 18, 2021
Plasm NetworkもPolkadotも、メインネットをローンチしたのは昨年の5月。Polkadotはその後もロードマップ(事業計画書)に従って開発が進められており、公式ホームページによれば、現在はパラチェーンをローンチさせるフェーズだ。
パラチェーンとは、Polkadot上で並列される独立したブロックチェーンを指す。Plasm Networkは先月、Polkadotの最新のテストネット「Rococo V1」に、世界で初めてパラチェーンとして接続した。
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パラチェーンはPolkadotのホワイトペーパー(事業計画書)で説明されている中で、ローンチが予定されている最後のコア機能。一定期間テストや監査などを行い、メインネット上にパラチェーンをローンチさせる計画だ。パラチェーンがローンチされた後は、どの機能を追加するか、ネットワークでどのようなアップグレードを行うか、コミュニティが決めていく。
「Web3.0」の実現を目指すPlasm Networkは今年の活動として、Polkadotのメインネットに接続し、dApps(分散型アプリケーション)の拠点になることに最も高い優先順位をつけている。