はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

世界初:円建てステーブルコイン「GYEN」、仮想通貨取引所Liquid Globalへ上場へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

円建てステーブルコイン上場

暗号資産(仮想通貨)取引所Liquid Global(以下、リキッドと表記)は、世界初となる日本円と連動したステーブルコイン「GYEN」を上場すると発表した。取り扱い開始は3月1日を予定。同時に米ドル建てのステーブルコイン「ZUSD」も上場させる。

リキッドの公式発表によると、流動性を最適化するため、GYENと日本円は単一のオーダーブック(板)に統合され、24時間365日リアルタイムで、GYEN/JPYの交換が可能になる。

特筆すべきは、今回同時に上場するステーブルコインGYENとZUSDを介して、米ドルと日本円の合成FXペアの提供も間もなく開始すると発表したことだろう。

ちなみに、2019年12月に国際決済銀行(BIS)が発表した、外国為替市場通貨ペア別取引量とシェア(スポット取引)に関するデータによると、米ドル/円ペアの1日当たりの平均取引量は、約8710億ドル(91.5兆円相当)で外国為替市場全体の13.2%を占める。なお、ビットコイン(BTC)の1日当たりの出来高は、執筆時現在約9.5兆円。

仮想通貨取引所の機能が、ステーブルコインを介してFX取引にまで広がることになる。

想定される利用事例

リキッドは、主なユースケースとして次のような事例を想定している。

1. 仮想通貨取引での利用

  • 極端な価格変動時に交換し、大幅な下落の動きに対応
  • 数々のデジタル資産購入と換金の手段
  • 高利回りを得る、またはヘッジ戦略の効率的な手段

2. 決済での利用:金融システムの制約を緩和(24時間/365日可能)

  • 国内送金
  • 海外送金
  • P2P取引での利用

GMOが発行

GYEN及びZUSDは、東京に本社を置くGMOインターネット株式会社(以下、GMO)が、米国で設立した「GMO-Z.com Trust Company, Inc.」(以下、GMO Trust)が発行する。GMO Trustは昨年12月29日に、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)より「特定目的信託会社」の許認可を受けている。

特定目的信託会社は、米連邦法の下、マネーロンダリング防止やサイバーセキュリティ等の面で、銀行と同等の審査基準を満たす必要がある。

GYENの担保となる日本円は、米連邦預金保険公社(FDIC)保険でカバーされる信託銀行口座に保管され、発行されるトークンと1:1の準備資産が維持される。

なお、日本ではステーブルコインに関する規制が確立されていないため、GYEN及びZUSDは日本国外での流通に限定され、まずは海外での利用を促進するようだ。日本の規制整備が進めば、国内取引所への上場も検討する。

世界三大通貨と言われるドルと円のステーブルコインの有用性は、仮想通貨取引だけにとどまらず、海外送金や決済などでも利用されると想定されている。

関連:GMO、世界初となる認可済み日本円連動ステーブルコインGYEN(ジーエン)発行へ

GYENとZUSDの保管と購入

GYENとZUSDは、イーサリアムブロックチェーンを基盤とするステーブルコインで、保管にはERC-20トークンをサポートするウォレットが必要となる。

GYENとZUSDは、リキッドをはじめとするGMO Trustとの提携取引所で購入できるようになる。また、GMO Trustのサービス対象地域の居住者は、近日公開予定の同社の顧客確認プロセスを完了後に、Stablecoin.z.comより、直接購入することも可能になるという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
18:00
アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析
イーサリアム、ソラナ、リップル社開発のXRPなど、ビットコイン以外の仮想通貨をトレジャリー戦略で保有する上場企業が急増中。銘柄別一覧とともに投資効率や保有動向をわかりやすく分析。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧