はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所Phemex、1月以降のビットコイン市場を分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1月のビットコイン市場分析

暗号資産(仮想通貨)取引サービスを提供するPhemexは2021年1月のビットコイン分析レポートを公開している。

PhemexのPR、英語コンテンツを担当するNicolas Tang氏は「仮想通貨の基準に照らしても、1月は熱狂的な月になった」と冒頭で述べた。

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(BTC)は共に過去最高値を更新、12月のレポートでもファンダメンタルズの底堅さに触れていたが、一方で、イーロン・マスクの影響でドージコイン(DOGE)の時価総額トップ10入りなど、誰もが予期していないイベントも発生している。

ビットコインは1月に4万ドル越え

 BTCは29,000ドルを下回る位置で新年を迎えたあと、上昇を続け、1月4日までに34,400ドルに到達した。その後も上昇は止まることなく、8日には42,000ドルを少し下回る位置にあった過去最高値に迫る、新しいレジスタンスラインを試している。

その後、12日には32,000ドルに下落、再び上昇し14日には39,500ドルにまで回復している。22日にはBitMEXによるダブルスペンド(二重支払い)が発生したことを示唆する情報によってパニック売りが引き起こされたものの、後に何ら問題の無い現象であることが分かった。このパニックによってビットコインは30,000ドルを下回る辺りに底値を付けている。

Coinmarketcap

そして、レポート執筆時(2月始め)では、イーロン・マスクのツイッターにおける発言やテスラ社の発表によりビットコインは即座に13%の上昇を記録した。レポートでは、昨年の半減期などを根拠に早ければ4月までにも10万ドルに達すると予測するアナリストの分析も紹介している

レポート公開後もビットコインは上昇、58,000ドルを少し上回ったところに最高値を付け、記事執筆時点で5万ドル前後を推移している。

イーサリアム、次の標的は2000ドルか

イーサリアムも目覚ましい価格の上昇ぶりだった。1日に745ドルを記録したイーサリアムは、10日には1,340ドル付近にまで急上昇している。

その後、19日には過去最高値となる1,410ドル付近にまで上昇し、25日に1,467ドルを記録し、最高値を更新した。

Coinmarketcap

レポートでは、2,000ドルが到達点の目安とするアナリストの分析を紹介していたが、イーサリアムは実際に2月20日に2,000ドルに到達した後、停滞している。

Redditトレーダーとドージコイン

昨年12月のレポートでは、ビットコインの更なる上昇余地について予測を立てていたものの、DOGEに関しては誰もが予期していなかったといえる。

一連の熱狂は掲示板Redditの個人投資家による株式市場でのショートスクイーズから始まった。対象となったゲーム小売りのGameStopは、業界の不況などによりヘッジファンドによるショートが仕掛けられていたが、個人投資家による煽りを受け、大規模なショートスクイーズ(踏み上げ)が発生、結果として複数のヘッジファンドが多大な損失を出すという前代未聞の事態となった。

標的となったGameStopの株式を取引アプリのRobinhood上でトレードできなくなったRedditの投資家たちは、Dogecoin(DOGE)のような暗号資産に向かい始めた。このミームを起源としたコインは急上昇を見せ、0.088ドル付近にまで上昇した後急落している。

こういった動きに対し、昨年ブームを引き起こしたDeFi銘柄の動きは遅く感じられるかもしれない。しかし、Aave(AAVE)やUniswap(UNI)はそれぞれ月初来で292%、335%の価格上昇を記録、着実に上昇している。

レポートでは、DeFiの続く数か月での更なる普及を予測していたが、記事公開後、15ドル前後だったUniswap(UNI)は2月に入りさらに上昇、一時30ドルを超えて取引された。そのほかのDeFi銘柄も高騰している

Phemexとは

Phemexはシンガポールを拠点とした暗号資産(仮想通貨)取引所で、2020年にはモバイルアプリをローンチしたほか、現物取引ペアだけみても2020年には新たに8種類の取引ペアを追加するなど、サービス拡充を積極的に行ってきた。

独自サービスとしては、Phemexプレミアムというサブスクリプションサービスを提供し、加入者は取引手数料が無料となるなどの特典が得られる。

また、暗号資産を簡単に購入できるサービスも、Simplexを始めとして多くのサービスに対応を拡大させている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧