MicroStrategy今後のビットコイン購入計画
24日に1,000億円規模で仮想通貨ビットコイン(BTC)を購入した米上場企業MicroStrategy社が、今後も継続してより多くのビットコインを購入する意欲を示している。
同社は先週、転換社債を通じて、1,000億円以上の資金を調達。資金をビットコインの購入に充当し、19,452 BTCを平均価格52,765ドルで購入している。現時点では、米国および世界の上場企業で最もビットコインを保有する企業で、ビットコイン総数は90,531 BTC(時価換算4500億円相当)を保有するまでに至っている。
同社のMichael Saylor CEOは、ビットコインの将来性に自信を示しており、今後もより多くのビットコインを購入する方針を26日のブルームバーグの取材で明かしたという。報道によると、ビットコインバランスシートを拡大するとして、「今まで社債などの資金調達法を明確にしてきた。できる限り、今後もビットコインを買う」と説明した。
また、ビットコインの購入の理由について、「企業がシェアホルダーのバリューを保全したいなら、最も希少価値のある資産を所有しなくてはいけない。ビットコインは希少価値と流動性が最も高く、他の金融市場との相関性が最も低い資産であるため、それを買っている」と話した。
Saylor氏はビットコインの擁護者で、新型コロナの金融対策を受け法定通貨インフレによる価値低下を懸念し、ビットコインへの投資に転じた。また、他の上場企業もビットコインを購入するべきと提唱し、先日は企業向けのビットコイン投資セミナーを主催した。
同社は90,531 BTCを平均価格23,985ドルで購入したため、現在その含み益は2,500億円に及ぶ。一方、昨年では同社の株価は5倍ほど上昇していたが、先日転換社債を発表した際、株式の希薄化や新規に追加したビットコインが高値で購入している可能性などが懸念され、一時約-8%ほど下落。過去5日のパフォーマンスでは、-11.87%と大幅安を記録した。
現在、ビットコインを財務資産として保有する米国の上場企業は限られているが、テスラ社が1,600億円相当のビットコインを購入、ツイッター創設者Jack Dorsey氏が経営するSquare社が24日に180億円相当のビットコインを追加で購入するなど、業界に親和性の高いプレイヤーの規模は拡大している。