はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

IMF:世界中央銀行へ仮想通貨の公平な規制を呼びかけ|年次総会でも仮想通貨が議題に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国際通貨基金のLagarde氏の主張
国際通貨基金専務理事であるLagarde氏は、最近の中央銀行の仮想通貨に対する過度の対応に疑問を抱き、現実的な脅威と杞憂を区別する必要性を主張し、より公平な視点を持つことが大切であると述べています。
仮想通貨規制の課題
Legarde氏は、IMFが仮想通貨規制の発展に貢献したいと考えている主旨を明らかにしました。そして、仮想通貨市場は急速な成長を遂げており、不正使用や消費者保護を優先する一方で、イノベーションの促進も必要であることを主張しています。

仮想通貨エコシステムは、国際通貨基金(以下、IMF)という予期せぬ後ろ盾を得ることとなりました。

IMFは、世界の中央銀行に対し、デジタル通貨を公平に扱うように呼びかけ、”実質的に存在する脅威と杞憂”を区別することを主張しました。

IMFは、仮想通貨規制発展への貢献を希望

国際通貨基金専務理事であるChristine Lagarde氏(以下、Lagarde氏)は、先日のブログ投稿で、インドや、パキスタンを含む、最近の中央銀行の仮想通貨に対する過度の対応に疑問を抱き、彼女のブログ投稿内容が仮想通貨を擁護するようなニュアンスを含んでいたことから、金融業界の多くの人々を驚かせました。

IMFは、189人ものアドバイスを始め、フォーラムでの議論や協賛を通じて、一貫性のある規制の発展に貢献したいと考え、以下のように主張しています。

政策立案者は、リスクを最小限に抑え、創造性のある過程を尊重する公平な規制の枠組み作成に向けて取り組んでいくべきです。」

1500以上ものデジタル通貨やトークンが存在している中、多くの金融規制機関はブロックチェーン技術の発展を願う一方で、中心的な金融機関の干渉なしに仮想通貨取引が行われていることに対し、危機感を抱いています。

ワシントンで行われるIMFの春の年次総会は今週に行われる予定で、仮想通貨市場の議題も含まれています。

Coinmarketcapによると、10327市場に跨る1568もの仮想通貨の時価総額は世界の外貨準備高の4.8%相当の$3000億(約32兆円)に達しています。

先週IMFのLagarde氏は、香港のSouth China Morning Postに対し、仮想通貨業界は、急速に成長しており、ボラティリティもあるため、利点も欠点も存在していると語っています。

まず第一に、デジタル通貨の不正使用及び、消費者の金融知識の欠如に付け込む行為に対しては対策が必要であると言えます。そして、第二に、デジタル分野においてのイノベーションは、研究され、促進されるべきでしょう。よって、保護的な観点を持ち、イノベーションを阻害しない枠組みは、コストの効率化に繋がると考えられています。

IMFが行った事前の評価によると、仮想通貨に関連づけられる資産の軌跡は未だ小規模であるため、短期的に見て国際的な金融システムに危険をもたらすことはないと結論づける一方で、リスクを拡大させ、経済危機の伝染を増加させる可能性も否定できないとしています。

さらに、仮想通貨は”迅速で安価な金融取引”を実現させ、分散型台帳技術は効率性も向上させると言及されています。

Lagarde氏は以下のように追加しました。

「警戒心を忘れてはいけません。私達は、仮想資産の効率的な監視を阻害する知識のギャップを埋めるため、迅速に行動しなければならないのです。体系的なリスク評価や継続的な政策の反応、そして投資家や消費者保護、市場の整合性を保つことが必要になってきます。」

今週、IMF Innovation Labは、分散型台帳技術、ブロックチェーンの成功応用例、仮想通貨の機会とリスクに関するセッションを行います。

IMF Says Central Banks Have Needless Fears About Cryptocurrencies

Apr 17, 2018 by RICARDO ESTEVES

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
05:40
米SEC委員長が仮想通貨向け「イノベーション免除」導入へ、資金調達環境の改善を重視
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨セクター向けの「イノベーション免除」導入を表明した。新たな法律を待たずにイノベーションを促進する方針で、2005年以降改革されていない開示規制の包括的見直しも発表した。
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
18:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
12:00
ソラナ(SOL)のおすすめ取引所|将来性・買い方・リスクも総まとめ
トランプ新政権で今後のソラナ(SOL)の価格分析。買い方やおすすめ取引所、投資の注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
12:00
金価格に合わせて動く仮想通貨とは?市場の広がりとこれから
金(ゴールド)トークン市場が急成長。パクソス(PAXG)・テザーゴールド(XAUt)の時価総額・取引量、金価格の見通し、国内発行の金連動型仮想通貨ジパングコイン(ZPG)を解説。デジタルゴールド投資の最新動向。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧