マネーグラムに対する集団訴訟
「マネーグラムがXRPに関して投資家をミスリードしていた」として、株式投資家らは2日、リップル社の戦略パートナーである米大手送金企業マネーグラムに対し、損害賠償を求める集団訴訟をカリフォルニア州の裁判所に起こしたことがわかった。
「マネーグラムは上場企業として、XRPがSECに未登録有価証券とみなされていることについて、ミスリードな情報を投資家に示したり、完全な情報を投資家に開示しなかったりしていた」と主張。マネーグラムがリップル社の訴訟の影響で、潤沢な『マーケットデベロップメント費用』を受けることができなくなる可能性を懸念して、ミスリードな情報の提示または情報を隠していた、と論じた。
担当する法律事務所のRosen Law Firmは、2019年6月17日〜2021年2月22日にマネーグラム社の株式を購入したすべての投資家を代表し、株式を取得していた投資家は、補償を得られる可能性はあるとしている。米国における集団訴訟(クラスアクション)では、和解などに至った場合、集団訴訟に初期から参加しなくても、同じ境遇の人々が対象に含められる可能性もある。
マネーグラムの2020年度ファイナンシャル報告によると、「マーケットデベロップメント費用」としてリップル社から約9億円を受けている。
マネーグラムは先日、リップル社のSEC訴訟を受け、リップル社の決済ソリューションの利用を見合わせることを発表。2月22日に開催された収支報告会では、今までリップル社と素晴らしい関係を築いてきたが、組織として正しい判断をしなくてはいけないとして、規制当局との争いは避けたいといった考えを示している。