仮想通貨取引所の上場事例
米国の老舗暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンのJesse Powell CEOが上場の可能性について言及。保証はできないが、来年中にも(上場申請を)実施する可能性はあるとのコメントした。
Powell氏はブルームバーグTVで、「時価総額100億ドル(1兆円)の企業として上場させる予定はあるのか」との質問に対し、「100億ドルは過小評価で、その評価価値では株式を手放さないだろう」とコメント。
続けて、先週報じられた大手金融機関フィデリティや大手VCファンドTribe Capital、General Atlanticなどと調達に関する協議を進めている点については、「企業買収以外の目的では資金調達する理由は特にない」と答えつつも、上場の可能性に言及した。
仮想通貨取引所の上場事例では、米コインベースがナスダックへの直接上場を実施する目的で、先週米証券取引委員会(SEC)に証券登録届出書(Form S-1)を提出したばかりで、欧州圏で最大手のクラーケンの動向には、業界内外の注目も集まっている。
現在はナスダックプライベートマーケットで非公開株が取引されている。ナスダックプライベートマーケットとは、未公開株取引市場。最近ではその取引から算出される推定時価総額が、1000億ドル(約10兆円)規模まで達しており、仮想通貨業界では最も大きい上場事例になる可能性が出てきている。