情報通信技術ZJBCがWhatsMinerを大量購入
中国の上場企業Zhongjia Bochuang(以下、ZJBC)が、ビットコイン(BTC)マイニングへの投資を拡大することが分かった。ZJBCは、時価総額9億ドル(約1000億円)に及ぶICT(情報通信技術)分野の上場企業である。
公式発表によるとZJBCは、暗号資産(仮想通貨)マイニングマシンメーカーMicroBTとのパートナーシップに署名。今後2年間で、MicroBTのマイニングマシンWhatsMinerに最大10億元(約170億円)を投資する予定だという。
初年度には20,000台以上を購入、2021年5月までに最初の配送分として、2,000台以上が納品される見込みだ。
ZJBCは、電気通信分野に参入した最初の中国企業の1つで、現在はICTと金融サービスに重点を置く。仮想通貨メディアThe Blockによると、同社の株式の約2.8%は中国の国有資本に関連している。
公式発表によると、ZJBCとMicroBT両社は、マイニングマシンの購入契約だけではなく、イノベーションや、戦略的投資、資本運用などの面でも協力し、将来は合同事業を立ち上げることも検討しているという。
以前よりマイニングファーム事業に関与
今回の仮想通貨マイニングへの投資はまったく唐突に行われたものではないようだ。ZJBC会長で、著名な起業家としても知られるYing Wu氏は、以前からMicroBTの主要な投資家の一人であり、またZJBCは2018年より、四川のビットコインマイニングファーム事業から利益を得ていた。
2019年にZJBCは投資家の質問に対して「当社の完全子会社であるChangshi Telecommunication(以下、Changshi)は、2018年からブロックチェーンコンピューティング施設の構築と保守に携わっており、2018年にはすでに5,000万元(約8億円)以上の収益を上げた」と答えている。
ZJBCの2018年の収益内訳によると、Changshiは2億7,600万ドル(約300億円)相当の収入を生み出し、その2.76%は仮想通貨マイニングに由来していた。
中国企業の、仮想通貨への新たな参入続く
3月7日には、香港証券取引所に上場している中国の画像加工アプリメーカー「Meitu(美図)」が、財務資産の一部としてビットコインとイーサリアム(ETC)を合計4,000万ドル(約43億円)購入したと発表した。
イーサリアムが企業の財務資産として購入された初の事例であり、また中国登記の上場企業(香港を含む)が初めて発表した購入事例としても注目を集めている。
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また中国企業の仮想通貨への参入事例としては、米ニューヨーク証券取引所に上場するオンライン宝くじ運営会社500.com(500彩票)が、ビットコインマイニングファーム事業の規模を拡大していることがある。2月には、ビットコインマイニングプール「BTC.com」を買収することも発表した。
マイニングマシン5,900台の購入契約を結んだことも明かしている。
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