CoinPostで今最も読まれています

再び強まるビットコインへの売り圧力、逆行高のTHETAは年初来5倍で時価総額11位に浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

23日の暗号資産(仮想通貨)市場。

ビットコイン(BTC)価格は、前日比-3.43%の599万円(55,000ドル)と続落。一時600万円台を割り込んだ。

債券・為替・株式市場の地合い悪化も嫌気され、心理的節目である6万ドルの戻り高値で二番天井を付ける形となった。 直近安値の5万3千ドル台で下げ止まっており、耐えきれば大幅反発もあり得るが、際どい局面だ。

一部では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、厳しい見方を示したことも向かい風となったとの指摘もある。 パウエル議長は22日、国際決済銀行(BIS)のオンラインサミットにて「仮想通貨が金融の安定を脅かすと考えているか」との問いに対し、「仮想通貨は価格変動が大きく、価値の裏付けはない。支払い手段として利用できる通貨でもない、投機対象の資産である」などとコメントした。

とはいえ、このような各国の要職発言は過去何年も繰り返されてきた共通認識にすぎない。金融当局の立場からすれば、ビットコインやリブラなどの性質を全面的に容認するとは考えがたく、想定の範囲内の回答と言えるだろう。

為替市場では昨日、トルコのエルドアン大統領が中央銀行総裁を解任した件を受け法定通貨リラが約10%急落。1ドル=8リラ台前半を付けたことで警戒感が広がっていた。

一方、同国での「ビットコイン」Google検索数が4倍に急増。リラ建てのビットコインプレミアム価格は、大きく上方乖離した。

詳細:トルコで急拡大した「ビットコイン需要」 自国通貨リラ急落が背景か

アノマリー的に見ても例年3月は軟調なことが多い。足元では、ビットコインの売りが過熱しており買い場を探る動きが散見されるものの、中期トレンド転換の可能性を含め、様子見基調が強まりそうだ。

個別銘柄の動向

個別銘柄では、XRP価格が一時65円まで続伸した。

イギリス、オランダ、オーストラリアでは、XRPの再上場を呼びかけるTwitterタグ「#Rel​​istXRP」がトップトレンド入りするなど、TechCrunchの創設者Michael Arrington(@arrington)氏らが主導する海外の一部コミュニティ活性化が追い風となったと見られる。

XRP保有者向けにエアドロップされるFlare NetworkのSpark(FLR)思惑なども指摘される一方、米国の上場廃止事例などの影響で流動性が低下し一層乱高下しやすくなっているほか、裁判自体も長期化リスクが想定される点には留意したい。

関連:米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめ

Theta Token(THETA)も前週比+15%と大幅続伸した。数多くの仮想通貨が下落する中、過去最高値の10.7ドルに達し、年初来5倍まで高騰。時価総額では、Stellar(XLM)とBitcoin Cash(BCH)を超え、11位にランクインしている。

動画の配信プラットフォームで動画ストリーミングに特化するTheta Networkは9日、LINEブロックチェーン上で日本ユーザー向けにコンテンツサービスの提供開始を発表しており、これが材料視された。

関連:LINEの仮想通貨LINK(LN)、Theta NetworkのdApps活用でトークン取得可能に

また今年2月には、米グレースケールがTheta Token(THETA)の投資信託の提供計画を立てていることが判明した。米国務省の公式サイトにて登録情報が確認された。

出典:米国務省HP

グレースケール側は、投資信託の留保に関する書類提出について、「必ずしもプロダクトの提供を意味するわけではない」と説明。現時点では検討段階としている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア