はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SEC:イーサリアムを有価証券として扱うことを検討か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SEC、イーサリアムを証券へ分類することを検討
SECの規制当局では現在、イーサを含めた仮想通貨を有価証券のカテゴリに分類するべきか協議が行われているとのことです。The DAO事件を皮切りに、SECではICOにより発行されたトークンを証券として扱うべきか、長らく議論が行われています。
VC主導の団体がSECにガイドラインを提案
多くのVC、投資家が、イーサを含めた仮想通貨が証券としてカテゴライズされることに反対の意を示しております。シリコンバレーのVCであるAndreessen Horowitz社が主導となり投資家や法専門家を含めたグループが結成され、SECと対話が行われました。

イーサリアムは有価証券か

多くのベンチャーキャピタル・スタートアップが、イーサを含めた仮想通貨が”セキュリティ(有価証券)“としてカテゴライズされることに反対の意を示しており、ロビー活動を行っています。

19日、NewYork Timesが報じました。

関係者によると、SECの規制当局では現在、イーサを含めた仮想通貨を有価証券のカテゴリに分類するべきか協議が行われているとのことです。

イーサが証券としての扱いを受けることで、非中央集権的な運用が促されてきた仮想通貨の優位性が大きく揺らぐこととなり、その価格にも多大な影響を及ぼしかねないでしょう。

こうした動きに対し、シリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz社が主導となり投資家や法専門家を含めたグループが結成され、SECとの対話が3月下旬に行われました。

彼らは証券として扱われ得る通貨に対してガイドラインの制定を求め、条件を満たす仮想通貨を連邦証券法の適用外とするよう働きかけました。

彼らは、使用用途が明確なトークン、仮想通貨については証券ではなく「ユーティリティートークン」として分類されるべきだ、と提案しました。

今までに多くの仮想通貨がICOによって発行され、資金調達としてトークンが販売されてきましたが、その多くは、サービスの利用料や、料金の支払い手段など特定の用途をもち、単に投資商品、証券として扱われるべきではないと彼らは主張しています。

SECが80社に上る仮想通貨関連企業を召喚|証券取引法の適応も焦点
SECが仮想通貨市場の動向を追う為、80社にも上る仮想通貨関連企業を召喚しました。召喚状が送られた80社の中には、TechCrunchによって設立された仮想通貨ファンドも調査の対象となっています。

ICOトークンに対するSECの見解

一方で、SECの委員長を務めるJay Clayton氏は、ほぼ全てのトークンがICOによって発行されており、有価証券として規制するべきだという姿勢を貫いています。

証券に投資が行われる場合、一般的には規制当局による承認が必要であり、管理下に置かれた証券取引所でのみ売買が行われます。

もちろん、仮想通貨の売買を認めている証券取引所は現在一つもありません

イーサは「有価証券」か?

ビットコインは、当初からICO、プレセールのような資金調達を行うことなく、通貨の発行元となる管理機関が存在しないため、証券としては取り扱えない、というのが投資家の共通認識であるようです。

ビットコインと同様な成り立ちを辿ってきた通貨、例えばライトコイン、モネロなどについても、同様に証券の枠組みには当てはめられないと考えられています。

しかし、イーサリアムの場合は、その通貨であるイーサがプレセールという形で販売され、資金調達が行われた経緯があります。

イーサのプレセールは2014年8月に実施され、Ethereum Foundationは当時価格で1800万ドル相当のビットコインを資金調達しています。

当グループは、イーサが現在多種多様な用途に使われている現状を鑑み、さらに非中央集権的な性質を強めていることから、証券として扱うべきではないと述べています。

また彼らは、SECへの提案内で、「十分な機能を有する場合」、もしくは「十分に非中央集権化的な性質を有する場合」について、その通貨を証券として扱わないよう求めました。

この提案では、コンピュータのネットワーク上である特定の役割を果たし、単なる投機に終始しない場合に、トークンが最大限に機能すると考えられています。

2016年のThe DAO事件に対する調査にはじまり、長らく議論が続けられてきた仮想通貨の取り扱い方について、SECはその線引きに尽力しています。

香港SFC:有価証券に該当する仮想通貨に関して七つの取引所に警告/上場廃止の恐れも
香港証券先物事務監察委員会(SFC)は、有価証券と捉えられる仮想通貨がそれぞれのプラットフォームで(ライセンスなしに)取引がされていることを7つの仮想通貨取引所に忠告、その危険性を警告する文書を送ったことを明らかにしました。
「仮想通貨はコモディティ(商品)」CFCTの判例が示す仮想通貨規制の道筋
ニューヨーク東部地区連邦裁判所のJack Weinstein判事は、仮想通貨はコモディティ(商品)であると定義し、米商品先物取引委員会 (CFTC)が、仮想通貨を商品として規制をかけることができるとの判断を下しました。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧