CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン採掘企業、ナスダック上場へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニング企業、ナスダック上場へ

カナダの暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)・マイニング企業Bitfarms社は7日、ナスダックグローバル・マーケットへの上場申請が認められたことを発表した。マイニング企業によるナスダックのグローバルマーケット上場は初の事例となる。

ナスダックの上場マーケット:①グローバル・セレクト・マーケット、②グローバル・マーケット、③キャピタル・マーケット(順に上場基準が厳しい)

発表によれば、ナスダック上場のタイミングは未だ定まっていないものの、Bitfarm社が上場するための最後の要件は、同社の株式がDTCの電子決済と清算に対応可能であるかの確認だという。

DTC(Depository Trust Company)は世界最大級の「ほふり」機関(証券保管振替機関)に相当するDTCCの傘下企業。上場のプロセスはスムーズに進んでいる模様で、ナスダックでのティッカーは「BITF」となる予定だ。

Bitfarmsは2017年に設立されたカナダのマイニング企業。既にトロント証券取引所(TSX)で上場済みで、3月には48,000のMicroBTマイナーの買収を発表していた。現在1.0EHを誇るマイニング処理能力は21年末には3.0EH、22年末には8.0EHに拡大すると展望する。

Bitfarms社はこれまで「BFARF」のティッカーで取引されてきたが、ナスダック上場に伴い、TSXでもBITFのティッカーに移行する。

ナスダック上場の承認に伴い、BitFarms社のEmiliano Grodzki CEOは以下の通りコメントした。

ナスダックへの上場承認は、弊社にとって信じられない快挙であり、複数年にわたる努力と献身の結果である。

この4年間で、世界最大級のビットコイン・マイニング拠点を構築・運営してきた。世界で最も権威のある取引所の一つに上場し、当社の市場範囲を大幅に拡大することはふさわしいことだ。

Bitfarmsはカナダのフランス語圏にあるケベック州に5つのマイニング拠点を置いており、100%水力発電で稼働している。ケベック州はカナダでも温度の低いことで知られており、低い時には-20度を下回ることもある。

関連:「仮想通貨業界の温室効果ガス排出量をゼロに」──仮想通貨気候協定

北米のマイニング活発化

最近北米圏、特にアメリカでは仮想通貨マイニングの拠点が相次いで設立されている。

安価な電気代を有するテキサス州やケンタッキー州では仮想通貨採掘に有意義な法整備も進められている。

関連:米ケンタッキー州、マイニング企業への税制優遇法案が成立

なお、ナスダックでは既にMarathon Digital Holdingsが上場しているが、こちらはナスダックの提供する3つのマーケットの内、「キャピタル・マーケット」と呼ばれ、上場基準の厳しさが低い市場での上場だ。

Marathon社は21年1Qだけで196BTCを採掘しており、マイニング機器を追加発注した他、米国の規制に準拠したマイニング・プールの設立も発表している。

関連:米マイニング企業Marathonの株価が高騰、21年第1四半期に196BTCを採掘

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:58
「証拠不十分で仮想通貨企業を提訴した疑い」米連邦判事、SECに理由開示命令を下す
米連邦地方裁判所のロバート・シェルビー判事は、米証券取引委員会に対し仮想通貨企業DEBT Boxの資産凍結について、誤解を招きかねない不十分な証拠提示で提訴に踏み切ったと指摘。理由を説明するよう命じた。
12:15
ブラジル最大手銀行イタウ、ビットコインなど仮想通貨取引サービス開始
ブラジル最大手銀行イタウ・ウニバンコは仮想通貨の取引サービスを開始した。まずビットコインとイーサリアムを取り扱うとしている。
11:59
仏ソシエテ銀、イーサリアム上でデジタル証券を発行 ESG戦略の透明性を強化
ソシエテ・ジェネラルがイーサリアムブロックチェーンでセキュリティトークンを発行。ESGへの取り組みと透明性の向上を目指し、カーボンフットプリント情報を含むデジタルグリーンボンドを活用する。
10:45
「ビットコインは米国の利益を守る最善の手段」コインベースCEO
米仮想通貨取引所コインベースのCEOは、ビットコインなど仮想通貨が、インフレを背景に米ドルの代替手段として注目される可能性があると発言した。
10:20
Bybit、仮想通貨投資に関するレポート公開
Bybitは、投資に関するレポートを公開。このレポートでは、各種類の投資家が仮想通貨ビットコインやイーサリアムなどに、どのように資金を配分しているかを調べている。
08:30
仮想通貨ビットコインマイニング株大幅高、NYダウ反落
主要仮想通貨関連株はビットコインが42,000ドルに復帰したことを受け、5日に続伸した。一方、本日のNYダウは小幅反落しエヌビディアなど大型IT株も売られた。
07:30
「2024年まで20もの仮想通貨ETPを提供へ」カナダValour
カナダの仮想通貨ETP発行会社Valourは新たに2024年まで欧州で20もの仮想通貨ETP(上場取引型金融商品)を提供する目標を掲げた。機関投資家の資金流入が追い風になっている。
07:02
エルサルバドル、ビットコイン投資の含み益がプラスに
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、同国の仮想通貨ビットコイン投資の利益がプラスに転じたと公表。公表時点で約5.3億円の利益が出ている。
06:30
コインベース、仮想通貨ポリゴンなどの先物も提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは先週末、ポリゴン(MATIC)とビットコインキャッシュ(BCH)のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。COIN株価は5.5%高。
06:00
国際版バイナンス、銘柄新規上場
仮想通貨取引所大手バイナンスは新たなステーブルコイン「Anchored Coins EUR (AEUR)」新規上場を実施した。先月バイナンスに上場した「ORDI」は一ヶ月で約9倍も上昇した。
05:30
米Franklin TempletonのCEO、ビットコインやアルトコイン保有を明かす
米Franklin TempletonのCEOはFortune誌のインタビューで自身が仮想通貨ビットコイン(BTC)や一部のアルトコインを保有していると明かした。
12/04 月曜日
15:11
グレースケール、「GBTC」のビットコインETF転換についてブログで説明
米グレースケール・インベストメンツは公式ブログで、米国における現物ビットコインETFの承認は時間の問題であるとして、GBTCをビットコインETFとして、ニューヨーク証券取引所Arcaへ上場させることに注力していると強調した。
12:48
オーストラリア退職金ファンド(年金基金)、仮想通貨の保有額増加で900億円規模に
オーストラリア税務局は、退職年金を積立型SMSF(年金基金)の資産運用統計を発表。2019年以降の4年間で仮想通貨への投資額が大幅増加していることがわかった。
12:18
中国外相、ブロックチェーンやAI(人工知能)領域で日中韓協力を呼びかけ
中国の王毅外相は、日中韓外相会議で、ブロックチェーンや人工知能(AI)など最先端テクノロジー分野での三国の協力を呼びかけた。
11:41
ビットコイン1年半ぶり4万ドル水準へ、株式市場では「仮想通貨関連銘柄」が全面高に
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインETF(上場投資信託)の上場承認期待やFRBの利上げ終了観測が強まったことで、BTCは4万ドルの節目を1年半ぶりに上回った。米国株ではコインベース株が大幅上昇しているほか、マネックスやセレス株など関連銘柄に資金が集まった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア