はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

今の「ビットコイン・イーサリアム価格」をどう見るか? Pantera Capital社CEOの独自考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの10年トレンド

大手暗号資産(仮想通貨)投資ファンドPantera CapitalのDan Morehead CEOは10日、投資家向けのニュースレターを公開。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の今後の見通しについて解説した。

まずビットコインについては、10年間の回帰分析(値動きの中間値に引くライン)を例に挙げ、現在価格はおおよそライン上に位置しており、公正な価格(フェアバリュー)だと推定できると指摘した。

出典:Pantera Capital

ビットコインの年間複利成長率(CAGR:投資収益率)は、過去10年間で約230%を維持しており、いくつかのバブルや暴落はあったものの、長期的には安定していると説明した。

出典:Pantera Capital

また補足として、Morehead CEOは過去にフェアバリューが回帰トレンドを超えた事例も紹介。2013年のピーク時にはBTC価格が適正価格に対して約1,678%上回ったと指摘した。

その後、2017年にもビットコイン価格がフェアバリューを667%上回る状況が発生した経緯があり、2013年のピークから1,477日後に約40%のピークだったと説明。このことから、仮に同じ傾向が再び発生した場合、2022年元旦にビットコイン価格は37万ドル(4,000万円)に達すると予想を披露している。

ただ、これは根拠ある「予測」ではなく、あくまでも「思考実験に過ぎない」としている点は留意しておきたい。 Morehead氏が大胆な予想を披露するのは初めてではない。

2020年にもニュースレターで、供給量半減により、ビットコイン価格は2021年8月に115,212ドル(約1,260万円)まで上昇すると予測したことにも言及。市場はその方向に向けて進んでおり、もしその価格を達成するまでに時間がかかるとしても、10年間の回帰トレンドを参照すれば、2022年2月にはそのレベルに到達するだろうと強気な見解を披露していた。

イーサリアム市場の拡大

出典:Pantera Capital

イーサリアムについては、2020年にビットコインと比較した時価総額が2倍に成長したと言及。Pantera Capitalは、マーケットがEIP(イーサリアム改善案)1559、そしてプルーフ・オブ・ステーク(PoS)が導入される点を評価し始めていることを要因として挙げた。

上記2点の変更により、イーサリアムはビットコインよりも、デフレ資産(供給量が低下する)となるだろうと推測。また、Morehead氏はイーサリアムが急速に拡大するDeFi(分散型金融)でも大規模に使われていることから、イーサリアムはビットコインに対して市場シェアを獲得し続けると予測した。

EIP-1559は、手数料として支払われるベースフィー(手数料)がネットワークから焼却(バーン:排除される意)されるため、価格の影響を及ぼす重要なファンダメンタルとなっている。これは、マイナーの報酬になっているETHが、将来にマイナーが売却する売り圧力として転換されます一方で、EIP1559導入後は売り圧力がプロトコルレベルで消失することを意味する。

なお、EIP1559は手数料高騰問題への対応や、トークンの焼却(バーン)システムなどを追加する更新案であり、今年夏頃の実装が開発者の間で合意されている。

関連イーサリアム投資家必見:改善案「EIP-1559」とは

伝統金融との比較

出典:Pantera Capital

ニュースレターは、従来型金融企業と仮想通貨の時価総額の比較も掲載。直近のETH高騰を受け、DeFiの最大プラットフォームであるイーサリアムがJPモルガン・チェースを除く、すべての銀行よりも時価総額が大きくなっていると指摘した。

最近の成長率を背景に、イーサリアムが近い将来JPモルガン・チェースの時価総額を上回る可能性もあると言及した。

様々な資産クラスの時価総額を比較するAssetDashの統計によれば、イーサリアムの時価総額17位に対し、JPモルガン・チェースは14位にランクイン。ビットコインはGAFA企業や、サウジアラムコに続く7位だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧