はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FRB、デジタル・ドルを検討するディスカッションペーパーを公開予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル・ドルの利点やリスクを議論

米連邦準備制度理事会(FRB)は中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル・ドルの発行可能性について検討するディスカッションペーパーを今年の夏に公開する予定だ。

FRBのJerome Powell議長は、ビデオメッセージでこれについて説明。ディスカッションペーパーは特に、デジタル・ドルに関連する利点やリスクに焦点を当てるものになる。さらに、決済、金融包摂、データ・プライバシー、情報セキュリティに関する問題についてパブリック・コメントを募集する計画もあるという。

FRBは、幅広く人々の意見を聞いた上で、米国でCBDCプロジェクトを進めるかどうか、また進めるとすればその方法について決定していく姿勢だ。

Powell議長は、CBDCを設計する際には、金融政策、金融安定性、消費者保護、法律、プライバシーなど様々な面で重要課題が浮上するため、一般市民や議員の意見も参照しながら、慎重な検討や分析が必要だと述べる。

デジタル・ドル検討の背景

議長はデジタル・ドル検討の背景として、現在進行中の技術革命を挙げた。コミュニケーション、情報へのアクセス、商品やサービスの購入方法が変化しつつある中、FRBには、金融・財政の安定、決済システムの安全性・効率性を支える責務があるという。Powell議長は次のようにコメント。

FRBは、米国の家計と企業に広範な利益をもたらす、安全で効率的な決済システムを確保すると同時に、イノベーションを受け入れることにも重点を置いている。

またデジタル化された通貨としては、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインがあることに言及したが、いずれも決済に用いるには課題があるとした。

まず仮想通貨は、価値が変動することから決済手段としての利便性は低いと指摘する。次にドルなどの通貨と紐付けられたステーブルコインは、決済の効率化、決済フローの迅速化、エンドユーザーのコスト削減などにつながる可能性があるものの、潜在的なリスクを有していると議論。

例えばステーブルコインは、銀行口座預金などと同程度には保護されない可能性があり、適切な規制や監視の枠組みを考慮しなくてはならない。この上では現在の規制枠組みの対象とはなっていない、新興の決済事業者も注視する必要があるという。

すでに米国内の決済システムは安全で効率的であり、デジタル・ドルがこの優れた決済システムをさらに改善できるか、どのように改善できるかが主な検討課題だとする。さらに議長は、デジタル・ドルは現金や銀行預金などを代替するものではなく、それらの補完として機能することが重要だと改めて強調した。

決済効率化を目指すFRBの動向

FRB関連の具体的な動きの一つとしては、ボストン連邦準備銀行がマサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で行っているCBDCの研究プロジェクトが存在。2021年3Qには研究成果を発表する予定だ。

関連ボストン連銀と米MIT、7月頃に245681デジタル・ドルの研究成果を発表へ

決済システムを効率化することに関しては2023年頃より「FedNow」というシステムを立ち上げる計画がある。連邦準備銀行が開発する即時決済サービスで、企業や個人は銀行などを利用して24時間決済が可能、取引時間も数秒に短縮される見込みだ。これはデジタル・ドル検討とはまた別の取り組みとなる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/15 金曜日
19:33
金融庁、仮想通貨仲介業の登録説明会を開催 6月上旬施行に向け解釈明確化へ
金融庁は15日、改正資金決済法で新設される仮想通貨・ステーブルコイン仲介業の登録事前説明会を開催。施行は2026年6月上旬の見込みで、「画面遷移の有無」は媒介判定の決定要素でないとの解釈も示された。
17:25
スペースX、5月中にもIPO目論見書を公開へ ビットコイン保有が初開示か=報道
スペースXが来週にもIPO目論見書を公開する見通し。8,285BTCのビットコイン保有が初めて公式開示される見込みで、仮想通貨市場への影響も注目される。
16:13
バイナンスリサーチ、2030年に仮想通貨ユーザー30億人到達を予測 
バイナンス・リサーチが2030年に仮想通貨ユーザー30億人到達の可能性を予測。オンボーディングやAI・ソーシャル層の統合が普及拡大の鍵と分析した。
14:00
AI悪用で深刻化する北朝鮮の金融業界サイバー攻撃、2025年被害額が前年比51%増に=レポート
クラウドストライクの最新レポートで、北朝鮮関連ハッカーが2025年に約20億ドル相当の仮想通貨を金融業界から窃取と判明した。AI活用やIT工作員潜入など手口も巧妙化している。
13:25
韓国最大手銀Hana、仮想通貨取引所Upbit運営会社に1000億円超出資 持分比率6.55%に
韓国大手のハナ銀行が、Upbit運営会社Dunamuの株式228万株を6億7000万ドルで取得した。ウォン建てステーブルコインのインフラ構築でも協力する方針で、韓国伝統金融の仮想通貨分野への関与が加速。
11:39
ファセット、ステーブルコイン決済基盤の強化に向け約80億円を調達 SBIグループら出資参加
ファセットがSBIグループらから約80億円のシリーズBを調達。ステーブルコイン決済インフラ「Fasset's Own Network」を軸に、125カ国の新興国市場での中小企業向け金融サービス拡大を加速する。
11:20
テザー社・トロン・TRM Labs、計700億円超の不法資産を凍結
テザー社は、同社とトロンとTRM Labsの共同イニシアチブが計700億円超の違法な資産を凍結したと発表。仮想通貨に関連する金融犯罪をターゲットにして規制上の協調を強化していると説明した。
10:58
日本発のNyx Foundation、AIエージェント専用イーサリアムレイヤー2「Eris」開発を開始
一般社団法人Nyx Foundationが、AIエージェント専用Ethereum Layer 2「Eris」の開発とAIコンペ「ASCON」のスポンサー募集を開始。DeFiセキュリティの公共財化を目指す。
10:05
DeFiデベロップメント2026年1~3月期決算、ソラナ保有拡大と転換社債買い戻しを報告
仮想通貨ソラナのトレジャリー企業DeFiデベロップメントが1~3月期決算を発表。1株当たりSOLが前年比で増加した。独自バリデータで高利回りを実現している。
09:44
JPモルガン、イーサリアムとアルトコインのビットコイン劣後「当面続く」と警告=報道
JPモルガンが5月14日のレポートでETH・アルトコインのビットコイン比較劣後を指摘。イーサリアムのDeFi TVLシェアは2025年初から63.5%→53%へ低下し、Glamsterdamアップグレードの効果を市場はまだ織り込んでいない。
09:25
コインベース、ハイパーリキッドでUSDCの利用促進へ
仮想通貨取引所コインベースは、ハイパーリキッドのステーブルコインUSDCの正式なトレジャリー・デプロイヤーになったことを発表。主要ステーブルコインとしてUSDCの利用を促進する。
09:05
ビットコイン上昇、米クラリティー法案の進展を好感 焦点は上院60票の壁|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、15日朝にかけて上昇し、一時、前日比で約50万円高となった。背景には、米国のクラリティー法案が上院銀行委員会で可決され、法案成立に向けた進展が確認されたことがある。
08:40
ジェミナイQ1決算、売上高42%増 予測市場に本格参入
米上場の仮想通貨取引所ジェミナイが2026年Q1決算を発表。総売上高は前年比42%増の5030万ドル。予測市場・デリバティブへの本格参入とウィンクルボス兄弟による1億ドルの戦略的出資も明らかになった。
07:20
米ビットワイズ、HYPE現物ETFをNYSE上場へ ステーキング報酬提供
米ビットワイズがハイパーリキッド(HYPE)の現物ETFのNYSE上場を発表。米国初の内製ステーキング機能を搭載し、高成長を続ける分散型取引所エコシステムへの投資機会を提供。
06:55
米VC大手a16zが今夏に日本初拠点を設立、創業者が高市首相に直接表明
米大手VCのa16zが今夏、東京に初の海外拠点を設立する。創業者ベン・ホロウィッツ氏が5月14日に高市首相と面会し表明。5月5日には22億ドルの第5号仮想通貨ファンドの調達も完了している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧