はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーロン・マスクのネガティブな示唆、揺さぶられるビットコイン市場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

4日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+1.5%の416万円(37,700ドル)で推移している。

ビットコインは、3日夕方にかけて三角保ち合いのペナントをブレイクアウト(①)。上値追いする場面があったが、心理的節目の4万ドル手前の39,500ドルで失速した。抵抗帯となっている40,000〜42,000ドルのレジスタンスラインを抜ければ相場の雰囲気が一変する可能性もあるが、米雇用統計発表を控える株式市場を含め、難しい局面であることから慎重な見方も根強い。

4日10:07には、米電気自動車大手のイーロン・マスクCEOによるネガティブツイートが拡散され一時1,000ドル以上急落した。ここ数日は反発基調にあったが、テクニカル的にも水を差された格好と言える。

BTC/USD分足

一部歌詞を引用した「In The End」は、米人気ロックバンド「リンキン・パーク」の代表曲の一つだ。同曲は、大切な人との別れや恋人との破局を連想するものとなっている。

「(努力を裏切られ、気持ちのすれ違いから)最後には何もかもどうでもよくなってしまう」という冷え切った関係性を表現していること、ビットコインアイコンと割れたハートマークが愛情や信頼からの離反を意味することから、テスラの保有するビットコイン売却示唆を含め、市場に嫌気されたものと見られる。

イーロン・マスク氏は今年2月以降、テスラ社のビットコイン購入とビットコイン決済導入を明かしたことで、仮想通貨市場の高騰を後押ししたが、5月13日にビットコイン決済の受け入れ停止を突如発表。株式市場のリスクオフや高騰していた仮想通貨市場トレンド転換のタイミングも重なり、市場の動揺を招いて暴落のトリガーを引いた。

テスラの主な収益源の1つとして「再生可能エネルギー」があることから、他の経営陣やステークホルダーの反発を無視できなかった事情が内在していた可能性も考えられる。

関連:ビットコイン急落 テスラ社のBTC決済中止受け

もっとも、同氏の心変わりは今に始まったことではない。

ビットコイン決済導入の停止表明とエネルギー問題を提起した直後には、「相場操縦」だとする批判やエネルギー問題に対する反論が殺到。マスク氏が感情を露わにする場面もみられた。

今回の発言についての影響は軽微かつ限定的であり、大量保有するビットコインをすでに売却済みである可能性を含め、同氏からネガティブな反応が続くことは、ある程度市場も織り込んでいるものとみられる。

2日には、米テスラにおける企業ガバナンス問題について日経新聞が報じた。

米証券取引委員会(SEC)が米テスラに対し、「イーロン・マスクCEOのツイッター利用を監督できていない」と指摘したものだ。直近では、奔放な発言で知られる同氏のツイートが、ビットコインやドージコイン(DOGE)など仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすケースが増加傾向にある。

関連:パロディから始まったドージコインが市場規模5位の仮想通貨になるまで

イーロン・マスクCEOは、過去にも株式市場の相場操縦を疑われる問題を度々起こしてSECと揉めていた。和解時にツイッターへの投稿に関して弁護士の事前承認を得ることが義務付けられていたが、何らかの事情でこれを放棄した可能性もある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。
09/17 水曜日
18:00
日本でステーブルコイン普及のハードルと可能性は?|WebX2025トークセッション
WebX2025で日本円建てステーブルコインの普及をめぐるパネルセッションが開催された。専門家がステーブルコインの課題やユースケース創出をめぐって徹底議論した。
17:43
メタプラネット、「Bitcoin.jp」ドメインを取得 「ビットコインジャパン」も設立
メタプラネットは「Bitcoin.jp」を戦略的に取得し、新会社を設立。国内ビットコイン事業の拡大と収益基盤強化を目指す。
15:15
ビットコイン・スタンダード著者、アルゼンチン・ミレイ政権の経済政策を「ポンジスキーム」と指摘
ビットコイン・スタンダード著者のサファディーン・アモス氏が、アルゼンチンのミレイ政権の経済政策を「国家規模のポンジスキーム」と痛烈に批判。キャリートレードによる金融システムの崩壊リスクと、自由主義政策の矛盾を解説した。
13:30
11年間休眠のビットコインクジラが1000BTC移動、170億円相当
11年以上休眠していたビットコインクジラが17日朝、1000BTCを4つの新しいアドレスに移動したことがオンチェーンデータで判明した。
11:40
コインベース、銀行の「預金流出」懸念を否定 ステーブルコイン規制めぐり反論
米仮想通貨取引所大手コインベースが銀行業界のステーブルコイン規制変更要求に対し、預金流出は根拠のない神話だとする反論文書を発表した。
10:45
米ビットコイン法案承認に向けた円卓会議、セイラー会長らが出席
米連邦議会でビットコイン法案の円卓会議が開催され、ストラテジーのマイケル・セイラー氏らが出席。この法案では米政府が合計で仮想通貨ビットコインを100万BTC購入することなどが提案されている。
10:02
米国と英国、仮想通貨市場などで連携強化を協議=報道
ベッセント米財務長官、リーブス英財務相が仮想通貨分野での連携強化を協議した。リップル社なども出席した会合で、英米テックブリッジ関連で話し合いが行われた。
09:40
バイナンス、米司法省との監視官解除交渉が進行中=報道 
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが43億ドルの和解合意で課された外部監視官の要件が解除される可能性について米司法省と協議していることが報じられた。BNBが上昇。
08:40
サークル、ハイパーリキッド上でUSDC展開へ HYPE投資も実施
大手ステーブルコイン発行企業のサークルがデリバティブ取引DEX最大手のハイパーリキッドでUSDCのネイティブサポートを開始すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧