はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資「非推奨」が9割 英国の金融アドバイザー調査 Reuters報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨投資「非推奨」が9割

英国で行われた意識調査で、銀行など組織に属さない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)が10人中9人以上の割合で、クライアントに暗号資産(仮想通貨)を推奨しないと答えたことが分かった。またインターネットやSNSで注目されコミュニティを中心に流行する「ミーム株」についても同様である。Reutersが報道した。

ミーム株

一般的に、オンライン掲示板などインターネットのコミュニティで急激に注目が集まった銘柄のこと。最近では個人投資家が結託して米ゲーム小売り企業ゲームストップ(GME)の株式を購入し、2020年末から2021年1月にかけて市場価格が1,700%以上に急騰した事例があった。

▶️仮想通貨用語集

調査は、市場リサーチ企業Opiniumが、英国の独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)200人を対象として行なったものだ。

英国では、新型コロナウイルスのパンデミックによる外出禁止令と高い貯蓄率が引き金となって、一時個人投資家による株式投資の量が急増。この影響で仮想通貨やミーム株の人気が急上昇した。

一方、調査によると、アドバイザーの93%は仮想通貨への投資を「決して推奨しない」、95%はミーム株への投資を「決して推奨しない」と回答。厳しい見方を示している。

ミーム株や仮想通貨はボラティリティ(価格変動)が大きく、イギリスではリスク許容度などの観点から、投資資産としての適性を測ってきた背景もある。

今回IFAの3分の1は、こういったファイナンシャルアドバイザーに依頼するクライアントも今年になってから仮想通貨への関心を高めていると回答、また14%がミーム株への関心が高まっているとも報告しており、その広がりにも懸念感を示した(約91%が顧客が投資した場合、「懸念事項」として回答)。

英国の市場リサーチ企業Briain Thinksの調査結果では、若い投資家は従来のプラットフォームよりも、YouTube動画やその他のソーシャルメディアを利用して投資のヒントを学んでいた。若い世代を中心としてオンラインで情報を得る投資家の増加も、ミーム株の人気上昇の背景にはありそうだ。

若い世代で仮想通貨が人気

英国の投資会社AJ Bellが1,269人を対象として実施した調査では、昨年(2020年)、英国の成人の7%が仮想通貨市場に投資していた。これは税制優遇される個人貯蓄口座(ISA)を利用して株式に投資したという割合(5%)を上回っている。

また仮想通貨投資家は若い男性が多く、若い世代の回答者の71%は、投資から利益を得たと回答しているという。

2008年の金融危機などが、仮想通貨市場に対する若い投資家の関心の後押しになっているとする意見もある。投資情報を提供するプラットフォームAction Alerts PLUSのアナリストZev Fima氏は次のように述べた。

2008年以降、多くの若い投資家が中央集権的な金融システムへの不信感を抱いていることもあると思う。ビットコイン(BTC)は、人々がお金の増刷による価値下落から、どのように貯蓄の価値を守ればいいかと考え始めた2008年以降に登場した。

一方、AJ BellのアナリストLaith Khalaf氏は、これまでに蓄積した資産が少ない若い投資家は、仮想通貨市場の状況が悪化した場合に深刻な経済的ダメージを受ける可能性もあると警告。慎重な投資と、ポートフォリオの分散化を勧めている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し不動産投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧