WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

デジタル証券発行の米セキュリタイズが53億円の資金調達に成功、三井住友信託銀も参画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米モルガン・スタンレー主導の投資ラウンド

デジタル証券の発行と管理プラットフォームを提供する米セキュリタイズ(Securitize)が、4800万ドル(約53億円)の資金調達に成功したことがわかった。

今回の投資ラウンド(シリーズB)は、米モルガン・スタンレーとブロックチェーン ・キャピタル(Blockchain Capital)が主導し、日本からは三井住友信託銀行やNTTデータが新規に参画。暗号資産(仮想通貨)業界からもリップル社やAva Labsが参加した。

今回初めて参加した投資家ならびに既存の投資家は、セキュリタイズの株式を同社が発行するデジタル証券(セキュリティトークン=ST)の形で受け取ることになるという。

●セキュリティトークン

●セキュリティトークンとは、株式などの有価証券をブロックチェーン技術を利用してデジタル化したトークン。

▶️仮想通貨用語集

またセキュリタイズは、今回の資金調達の成功を受けて、取締役会のメンバーにモルガン・スタンレーからPedro Teixeira氏を迎える。セキュリタイズへの資金提供は、モルガン・スタンレーにとって初のブロックチェーン分野への投資となる。

Teixeira氏は、モルガン・スタンレーの「Tactical Value Investing (戦術的価値投資)」部門を率いており、「デジタル資産証券化の先駆者」であるセキュリタイズへの投資は、「デジタル資産証券の成長と普及を確信している」ことの証だと述べている。

セキュリタイズと三井住友信託銀行の提携

三井住友信託銀行は今年3月末に、国内初となるセキュリティ・トークン(ST)の発行を発表。セキュリタイズの日本法人、Securitize Japan株式会社のSTOプラットフォームを通じて、証券化商品を裏付けとするST発行の試験的取り組みを実施した。

関連:三井住友信託銀行、国内発のデジタル証券(ST)を月内発行へ=日経新聞

同行によると、受益証券発行信託を設定後、受益証券を不発行とした上でトークン化し、ブロックチェーン上の記録と受益証券発行信託の受益権原簿を書き換えることで、投資家の権利移転が可能になる仕組みだという。

また、ST(=デジタル化された有価証券)の法的な位置付けは、2020年5月施行の改正金融商品取引法および関連政府令等によって明確化されていると同行は説明している。

執行役員法人企画部長の若尾一輝氏は、このようなST発行に加えて、今回のセキュリタイズへの投資は「商業的に最も利用され、先進技術に支えられたデジタル資産証券ソリューションとの連携をさらに強化する」とコメント。「日本と世界における金融サービスのデジタル化をリードし、付加価値の高い最先端の商品とサービスの提供が可能になる。」と付け加えた。

国内大手との提携

2017年に設立されたセキュリタイズは米サンフランシスコを拠点としているが、日本では完全子会社であるSecuritize Japan株式会社が、以下のような国内著名企業との提携を進めているようだ。

  • SBI アセットホールディングス:
    同社のデジタルウォレット・カストディソリューションとセキュリタイズのデジタル証券発行・管理プラットフォームの統合を計画
  • NTTデータ:
    日本市場向けSTプラットフォーム実現に向け共同研究開始
  • 株式会社LIFULL(住宅・不動産情報サイト運営):
    不動産のデジタル証券化サービス

セキュリタイズは、これまでに、野村、三菱UFJフィナンシャル、SBIホールディングス、ソニー・フィナンシャル・ベンチャーズ、三井不動産の31Venturesなどから出資を受けている。

関連:デジタル証券(STO)分野に新たな動き、SBIデジタルアセットHDとSecuritize Japanが提携

仮想通貨レンディングの証券化

一方、セキュリタイズ本社は米国内で暗号資産(仮想通貨)レンディングの利回りをデジタル証券化するために、先月、完全子会社となるSecuritize Capitalを立ち上げた。

ビットコイン(BTC)とステーブルコインUSDCの利回りファンドを、アルゴランド(Algorand)ブロックチェーン上でデジタル証券化し、仮想通貨とDeFi(分散型金融)で得られる利回りへのアクセスを提供する。まずは適格認定を受けた機関投資家のみへの提供となるという。

関連:ビットコインやUSDCの貸付け利回りを証券化へ──米Securitize

さらに、同社はデジタル証券取引のための市場「Securitize Markets」も開発中で、今後数ヶ月以内に立ち上げが予定されている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/14 火曜日
09:02
次世代決済の分岐点、サークル・JPモルガン・ソラナ責任者が対談|WebX2026
ステーブルコインかトークン化デポジットか、サークル・JPモルガンキネクシス・ソラナ財団が「競合ではなく用途別の共存」と言う答えを示した。アジアでのUSDC実装事例から、エージェンティックコマースという次の波まで、WebX2026の議論をレポートする。
08:00
アジアは仮想通貨大国になれるのか?政策・信頼・流動性の三本柱を問う|WebX2026
台湾新法・信頼の設計・流動性のオンショア化——アジアが仮想通貨大国になるための三本柱を、立法委員葛如鈞氏、ジーエスアールCJ氏、バックパックのカン・サン氏が議論した。
08:00
米クラリティー法、上院審議再開で4週間の最終局面へ
米上院が会期を再開し、クラリティー法の採決に約4週間の審議期間が残された。グラム議員の死去とマコーネル議員の欠席で共和党の余裕は事実上ゼロとなり、倫理条項の決着と民主党票の獲得が法案の成否を握る。
07:45
JCB、USDCの訪日客向け決済を検証へ
JCBは、サークルの関連企業と協業することで合意。訪日客向けに都内の1店舗で米ドルステーブルコインUSDCの決済の検証を開始し、他の加盟店への拡大を検討する。
07:22
JPYSCが描く信託型円ステーブルコインの未来|WebX2026
WebX2026 セッションレポート JPYSCが描く信託型円ステーブルコインの未来 渡辺創太 × 近藤智彦 Startale Group CEOの渡辺創太氏と、SBI VCト…
07/13 月曜日
20:29
堀江貴文×岡部典孝、AIエージェント決済時代の日本円は?|WebX2026
【WebX2026】 | セッションレポート AIエージェント決済時代、日本円ステーブルコインの勝機は 堀江貴文 × 岡部典孝 2026年7月13日、WebX2026 Bina…
19:09
SBI北尾会長、WebX 2026基調講演でAI×オンチェーン戦略を総覧|WebX2026
SBI北尾会長がWebX 2026に登壇し、AI完全導入・オンチェーン金融・ネオメディアの3大戦略を解説。ビットバンク子会社化、Ondo Finance・Solana財団との新提携など注目発表が相次いだ。
18:37
AIが変える仕事と資産 加納裕三×田中渓が語るbitFlyer特別対談|WebX2026
AIは仕事をどう変え、人間に何を残すか。bitFlyer CEO加納裕三氏と元ゴールドマン・サックス投資部門統括の田中渓氏がWebX 2026で語った「優しさ」「1次情報」「今すぐ動く」の3つのキーワードとは。
18:35
片山財務大臣、日本の金融インフラ戦略を示す 物流・商流・決済の一体化で経済底上げ|WebX2026
WebX 2026に登壇した片山さつき財務大臣が、円建てステーブルコインの普及状況や国債オンチェーン化の動向を解説。金融庁が推進するPIPの3つの実証プロジェクトを公開し、ブロックチェーンで物流・商流・決済を一体化する日本の金融インフラ戦略を示した。
17:00
SBI VCトレード、JPYSCレンディング16日申し込み開始 当初年率3%
SBI VCトレードは7月16日、円建て電子決済手段JPYSCを貸し出し利用料を得られる「JPYSCレンディング」の申込みを開始する。貸出開始は23日から、当初12週間は年率3%で提供。税区分や取扱いラインナップも解説する。
15:00
リップルCEOが振り返る、「SEC提訴で事業閉鎖の検討も」
米リップル社のガーリングハウスCEOが「SEC提訴を受け事業閉鎖も選択肢にあった」と明かした。法的費用は1億5,000万ドルに上ったという。
14:50
日本の暗号資産ETFは米国の何を再現し、何を超えるか|WebX2026
日本の暗号資産ETF解禁(2028年)を見据え、米国で2年半の実績を持つブラックロック・野村AM・SBIが登壇。個人投資家50%・機関25%という米国の実像と、家計金融資産2,386兆円の1%が流入するだけで米国ETF市場を超える日本のポテンシャルを議論したWebX2026セッションレポート。
14:33
世界の金融はブロックチェーンでどう変わるか、メガバンク3行が語る最新事例|WebX2026
WebX2026セッションレポート。みずほ・三井住友・三菱UFJのトランザクションバンキング担当者が、Augustusやトークン化預金など海外事例を交えながら、ブロックチェーンを送金・決済インフラへ実装する上での課題と日本の現在地を語った。
14:30
松本尚デジタル大臣が語るAI主権とサイバー安全保障、日本の成長戦略|WebX2026
デジタル大臣・松本尚氏がWebX2026に登壇。高市政権が掲げる370兆円規模の官民投資計画、「信頼できるAI」第3極としての日本の立ち位置、ガバメントAI・国産LLMの展開、サイバーセキュリティ強化策を語った。
14:20
トレードワークスとSBI証券、AIエージェント証跡の検証を開始 国内初
金融取引システム開発のトレードワークスは13日、SBI証券と共同でブロックチェーン証跡基盤「LastEvidence」の概念実証を7月1日から開始したと発表。AIエージェントのログ改ざん検知を検証する国内証券初の試みで、8月末まで実施する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧