はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン「ビットコインの弱気相場は継続」  機関投資家の買い意欲の薄さを指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン、中国マイニング業界の影響は

JPモルガンのアナリストは投資家向けレターで、ビットコインの中期的な価格帯は23,000ドル(約250万円)から35,000ドル(約390万円)になると予測している。

この予想は、ビットコインと金のボラティリティ(価格変動率)比率から推定されているという。デジタルゴールドとも呼ばれるビットコインと金は比較対象として頻繫に取り上げられる。

現在、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは弱気な相場が続いており、31,000ドルから40,000ドルの間を推移している。

弱気相場の要因の一つとされるビットコインのマイニングにおいて、中国で取り締まりが強化されていることについては、ビットコインにとって中・長期的にはポジティブであるとの見方を、JPモルガンのアナリストは示す。

中国におけるマイニング事業の取り締まりはビットコインのハッシュレートにおいて高いシェアからの脱却を加速し、集権性を低下させるため、中期的にはビットコインにとってプラスの要素と見なされる。

関連:ビットコイン市場に影響を及ぼす中国の仮想通貨規制、直近の動向まとめ

中国のマイナーについては、取り締まりを受け、北米やカザフスタンなどへ移動していることが報じられている。

マイニング

マイニングとは、ビットコインなどPoW通貨の取引を検証・承認する「採掘」行動のこと。

▶️仮想通貨用語集

また、ビットコインが下落基調にあることについては、中国のマイニング取り締まりのみではなく、機関投資家の動きの弱さも指摘した。

仮想通貨の暴落から1カ月以上経過しているものの、ビットコインファンドは打撃を受け続けている。金(ゴールド)のETF(上場投資信託)への流入が止まった時でさえも。

このことは、上場しているビットコインファンド(投資信託など)やCMEビットコイン先物といった規制下の方法によって投資を行う機関投資家が、ビットコインの購入に意欲を示していないことを示唆している。

このほか、JPモルガンはビットコインに残るさらなる懸念についても触れた。それはグレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)のロックアップ期間の終了のこと。

GBTCは、20年12月から21年1月にかけて40億ドル(約4,400億円)近くが流入した。しかし、その後、ロックアップ期間となる6ヶ月が過ぎようとしており、6月と7月にかけて、投資家が少なくとも同商品の一部を売却する可能性があると予測されている。

関連:GBTCの「マイナス乖離」が過去最低の-10%台に、ビットコイン市場に及ぼす影響は?

出典:Bybt

これらを背景に、JPモルガンは、シグナルは全体的に弱気のままと結論付けている。

関連:JPモルガン・ストラテジスト「ビットコインの中期適正価格は2万4000ドルから3万6000ドル」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
05:40
米SEC委員長が仮想通貨向け「イノベーション免除」導入へ、資金調達環境の改善を重視
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨セクター向けの「イノベーション免除」導入を表明した。新たな法律を待たずにイノベーションを促進する方針で、2005年以降改革されていない開示規制の包括的見直しも発表した。
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
18:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
12:00
金価格に合わせて動く仮想通貨とは?市場の広がりとこれから
金(ゴールド)トークン市場が急成長。パクソス(PAXG)・テザーゴールド(XAUt)の時価総額・取引量、金価格の見通し、国内発行の金連動型仮想通貨ジパングコイン(ZPG)を解説。デジタルゴールド投資の最新動向。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧