はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン上値抵抗線で足踏み、ラージキャップアルトの週間騰落率では急回復銘柄も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

月明け1日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比-2.24%の34,400ドルで推移している。

35,000〜36,000ドル台で上値を重くしており、再び売り優勢となるなど様子見基調に。

個別銘柄の動向

地合い改善傾向にあった過去1週間のデータでは、ビットコインの週間騰落率+0.64%に対し、時価総額TOP20のラージキャップアルトの反発が目立った。イーサリアム(ETH)が+13.3%、ソラナ(SOL)が+11.3%、イーサリアムクラシック(ETC)が+34.1%、インターネットコンピューター(ICP)が+45%といずれもBTC建てで大きく上昇している。

ただし、海外アナリストfilbfilb(@filbfilb)氏は、「ビットコインが3万ドルを底割れて暴落した場合、アルトコインはその2倍の速さで下落する可能性がある。」との見解を示し、キャッチアップリスク(下落余地)があると警鐘を鳴らした。

その根拠にあるのが下図である。青線はアルトコインの全体時価総額の推移を、オレンジ線はビットコイン価格(BTC/USD)チャートを示している。

filbfilb

目先天井からの下落率では、XRP(リップル)が直近最高値から-70%下落、ETHが-​​61%下落したのに対し、BTCは-55%の調整に留まっており、2018年の下落相場でも如実に表れたように、弱気相場ではビットコインが相対的に強い。

上図でも示されているように、アルト市場は強気相場でこそビットコインの数倍のパフォーマンスを発揮することも珍しくないが、時価総額や流動性、市場参加者の観点から、弱気相場では資金抜けが顕著となりやすい。

ジョージ・ソロス参入か

TheStreetの報告にて、米著名投資家ジョージ・ソロス氏の民間投資事業「ソロス・ファンド・マネジメント」は、デジタル資産の広範な調査の一環として、ビットコインを取引していることがわかった。ソロスファンドの最高投資責任者であるフィッツパトリック氏が、仮想通貨取引へのGOサインを出したとされるが、詳細は明かされていない。

ジョージ・ソロス氏は、ウォーレン・バフェット氏、ジム・ロジャーズ氏と共に世界三大投資家の1人として名を馳せており、1992年のポンド危機では英ポンドを売り浴びせ、「(ポンドへの買いで介入した)イングランド銀行を潰した男」 の異名を取ることでも知られる。

詳細:ジョージ・ソロスのヘッジファンド、ビットコインなど仮想通貨取引開始か

最新の中国情勢

ビットコインのマイニング企業FoundryのバイスプレジデントであるKevinZhang氏は、6月30日までに中国の最南西部にある雲南省のすべての主要マイニングファームが閉鎖されたことを明かした。

米ニューヨーク株式市場に上場するBITMiningの子会社で、香港株式市場に上場するLotoInteractiveは、中国の四川省で所有するビットコインの大規模採掘施設が、中国政府の意向により操業停止(シャットダウン)を余儀なくされたことを報告した。

2020年には4,790万ドルの収益をもたらしていたが、The Blockの報道によれば、収益を最大97%押し下げるリスクがあるという。

すでにマイニングの集積地であった四川省のほか、青海省や新疆、内モンゴル自治区など主要エリアでビットコインの採掘を禁じられたことで、事業撤退・縮小や海外移転を余儀なくされている。中国規制の影響でハッシュレート(採掘能力)の歴史的下落を招き、相場の不確実性を助長しているとの指摘も少なくない。有識者によれば、多くの中国マイナーが中国からの移動コストを賄うため保有ビットコインを市場売却しており、これが直近の売り圧力となっていた節もある。

最新のBTCハッシュレートは、前日比-5.89%の88.3EH/sと引き続き軟調に推移しているが、大手マイナーの再稼働やビットコインの難易度調整(大幅易化予想)を経て、ハッシュレートが回復傾向で推移すれば市場心理の改善も見込まれる。27日には一時58.46EH/sまで下落したが、その後反発している。

次回難易度(ディフィカルティー)調整では、史上初の-21%に達する可能性がある。難易度調整は2週間に1度行われるもので、マイナー(採掘業者)の競争環境に依存する。前回の難易度調整の影響と投資家の注目ポイントについては、以下の記事で解説している。

関連:ビットコイン採掘難易度、過去3番目のマイナス調整

また、本日は中国共産党の創立100周年となっており、有識者からは記念行事を前に当局による金融市場への締め付けを強めてきたとの見方もある。イベント通過後に緩和され得るのかを含め、市場の関心を集める。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/14 金曜日
11:57
「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘
Wintermuteの最新レポートによると、ビットコインはナスダック指数と0.8の高相関を維持するも、株高局面で反応が鈍く下落時のみ敏感に連動。この負のスキューは2022年以来最高水準で、通常は市場底値圏で見られるパターン。資金の株式市場シフトと流動性低下が背景に。
11:49
大手銀BNYメロン、ステーブルコイン準備金のためのMMFを立ち上げ
大手銀BNYメロンがステーブルコイン発行者向けのマネー・マーケット・ファンド「BSRXX」立ち上げを発表。ジーニアス法対応の準備金ファンドとなる。
11:04
21シェアーズ、仮想通貨指数ETF2本を米国上場 投資会社法適用は米国初
21シェアーズが投資会社法(1940年法)準拠の仮想通貨インデックスETF2本を米国で上場。TTOPとTXBCは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど主要デジタル資産への分散投資を提供。機関投資家向け「ゴールドスタンダード」のETF構造を採用。
10:33
ビットコインが今月3度目の10万ドル割れ、フラッシュクラッシュ後の資金戻り鈍化
ビットコインは今月3度目となる10万ドル割れを記録し、低調な値動きが続いた。背景には、FRBが利下げに慎重な姿勢を示していることに加え、東証などを運営する日本取引所グループ(JPX)が仮想通貨トレジャリー企業に対して規制を示唆する報道が流れ、市場心理を冷え込ませたことが挙げられる。
09:54
グレースケールのIPO登録書類が公開 トランプ政権下で上場申請続く
仮想通貨資産運用企業グレースケールは、IPO登録届出書を米SECに提出。市場が構築されれば株式のトークン化も検討していく意向を示した。
09:32
米国でXRP現物ETF上場、初日取引高は90億円を記録
カナリー・キャピタルの仮想通貨XRP現物ETFが米国で上場。初日取引高90億円を記録した。2025年に上場したETF中でトップの数字となった。政府機関再開でさらなる承認も期待される。
09:18
チェコの中銀、試験的にビットコインを購入
チェコの中央銀行は、歴史上初めてデジタル資産を購入したと発表。購入したのは仮想通貨ビットコインで、他にも米ドルステーブルコインとトークン化預金も保有すると説明している。
11/13 木曜日
18:07
台湾中銀、ビットコインの国家準備資産化の「研究」へ
台湾の立法委員がビットコインを国家準備資産に組み入れる提案を行い、中央銀行が研究姿勢を示した。米国やブータンなど各国で進むビットコイン戦略的保有の動向と、エルサルバドルの事例から見る課題を解説。
17:48
メタプラネット、第3四半期決算でビットコイン評価益206億円を計上
メタプラネットの2025年12月期第3四半期決算発表。BTC保有量30,823枚に到達し目標前倒し達成、インカム事業過去最高売上。純利益135億円計上、1億ドル借入で追加取得へ。優先株活用の新戦略で普通株希薄化回避、2027年21万BTC目標を掲げる。
17:31
ステーブルコインUSDCの運用法|Aaveで年4%前後を狙う始め方
USDCを預けるだけで利息が得られるAaveの仕組みと利回り、始め方を初心者向けに解説。利用率による金利変動やリスク、SBI VCトレードでのUSDC準備まで網羅します。
15:22
CMEグループとFanDuel、仮想通貨や株価指数などの予測市場アプリを12月に開始
FanDuelとCMEグループが12月に予測市場プラットフォーム「FanDuel Predicts」を開始。株価指数、仮想通貨、商品などのイベント契約取引が可能に。2035年に14兆円規模へ成長が予測される予測市場に、ロビンフッドやドラフトキングスなど大手企業も参入。
13:50
レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析
Glassnodeの最新分析によると、ビットコインは9.7万〜11.2万ドルのレンジ相場が継続している。10万ドルが重要な心理的防衛ラインとなっており、これを下回ると急落リスクが高まる可能性がある。
13:43
イーサリアム上のトークン化資産が30兆円突破 他のチェーン合計を上回る
イーサリアム上のトークン化資産が2010億ドル(約30兆円)を突破し、全ブロックチェーンの3分の2を占める。ステーブルコイン27兆円、機関投資家向けファンド、RWA1.8兆円と多様なエコシステムが拡大中。
13:35
Visa、ステーブルコイン決済の試験運用を開始 クリエイターやギグワーカー向け
Visaが米ドル連動型ステーブルコインUSDCを活用した決済サービスの試験運用を開始。クリエイターやギグワーカーに数分以内の即時入金を提供し、国境を越えた決済を迅速化。2026年後半に本格展開予定。
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧