はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イラン、国の収入源を増やすための仮想通貨法案を起草

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨決済を規制する内容も

イランの国会で「暗号資産(仮想通貨)マイニングの支援と取引所市場の整備」と題する法案が起草されたことが分かった。地元メディアTasnim News Agencyが報道した。

法案は初期段階であり、成立に関しては現段階では不明だ。

内容は、国の収入源として仮想通貨のマイニングを奨励することや、取引所の規制、また国が定めたトークン以外の仮想通貨を決済手段として禁じる可能性にも言及している。

「国が指定するトークン」が何を意味するのかは、現在のところ不明確だ。可能性としては、中央銀行デジタル通貨(CBDC)、国が指定する民間の仮想通貨、あるいはイラン国内でマイニングされた仮想通貨が挙げられる。

CBDC(中央銀行デジタル通貨)

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨マイニングを奨励

法案によると、イランの中央銀行が仮想通貨取引所の規制を担当し、市場を整理することになる。

またイラン産業鉱山貿易省が、仮想通貨マイニング事業のライセンス発行を担当することを規定。同省が、国内の公認マイニングファームの処理能力を、2022年3月以降からの一年で、総収入5億ドル(約560億円)に引き上げることを目標としているという。

法案は、この5億ドルの目標を達成するために、発電所を建設したり発電所に投資する仮想通貨マイナーに向けて、イランの国家開発基金からローンを提供することも提案した。貧困地域の発電所に投資する場合には税金の一部を免除するとしている。

また発電所を管理するマイニング企業が、イランのエネルギー省に余った電力の売却を申請することができるという内容も盛り込まれた。

イランは、米国による経済制裁を回避する手段としても、国家として仮想通貨マイニングに注目。政府は、ビットコイン(BTC)などのマイニングを許可し、安価な電力を提供する一方で、採掘された通貨をイラン中央銀行に販売することを求めている。

違法事業者の問題

一方イランでは、違法に運営しているマイニング事業者も問題になっている。当局は、毎日2,000メガワット以上が、違法事業により消費されているとして、取締りを強化中だ。

特に気温の高い季節となり、電力不足が表面化していることから、ライセンスを取得している事業についても9月22日まで仮想通貨マイニングは完全に禁止される見込みである。

当局によると、イランのほとんどの仮想通貨マイニングファームはライセンスを取得しない状態で運営されており、年間6億6,000万ドル(約730億円)相当の仮想通貨を採掘しているという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
05:35
JPモルガンがソラナ上で初の債券発行を実施、77億円相当のコマーシャルペーパー
JPモルガン・チェースが11日、ギャラクシー・デジタル向けに5000万ドルのコマーシャルペーパーを初めてソラナブロックチェーン上で発行したと発表した。
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧