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イーサリアムなど主要アルト活性化、国内大手コインチェック取り扱い銘柄がほぼ全面高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

新型コロナウイルスのデルタ変異株感染拡大に伴い、米経済などの不確実性が露わになる中、米連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は、「米景気回復は程遠い」との見解を示し、当面の金融緩和継続を示唆した。

これは、金融マーケットの重しとなっていた早期のテーパリング(量的緩和の縮小)の観測を後退させるもので、投資家にとっては追い風だ。

30日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は、前日比0.95+%の434万円(40,150ドル)で推移している。

2万ドル台からの反騰ペースの速さが若干気がかりであり、35,000〜36,000ドル辺りまで一旦押してもおかしくはない局面であるが、抵抗帯の1つとなっていた雲上を抜け始め、視界は良好だ。

Bitcoin Archive(@BTC_Archive)氏によれば、ビットコインの9日連続陽線は、2017年5月以来。

@BTC_Archive

主要アルトが買われる

ここへきて、ロンドン・ハードフォークを間近に控えるイーサリアム(ETH)や好材料を背景に上昇したXRP(リップル)などの主要アルトが強い。コインチェック銘柄で見ると軒並み上昇しており、再び資金が集まり始めていることがわかる。

コインチェック取り扱い銘柄

関連:SBIレミットとSBI VCトレード、日本初となる仮想通貨を用いた国際送金サービス開始【リップル・ODL】

5月中旬以降の下押し圧力となっていたイーロン・マスク(テスラ)動向をはじめ、中国規制・及びマイナー情勢、株式市場のリスク回避姿勢などが緩和され、テクニカル・チャートも「トレンド転換」を示唆していることから、買い戻しの機運が強まったものと見られる。特にマイニング(採掘)については、中国大手マイナーの海外移転で世界各国への分散化が進む中、総ハッシュレートも回復基調にあり、投資家心理の改善に寄与している。

現時点で劇的な回復には至っていないものの、月初の歴史的なディフィカルティ調整など度重なる採掘難度の変動を経て、30日時点で100EH/sを上回っており、緩やかな回復は確認できる。

blockchain.com

ブロックチェーンアナリティクスによると、過去1週間で約24億ドル相当のビットコインが、コインベース、Bitstamp、Krakenなどの主要取引所から資金移動しており、強気トレンドの再来を見据えた中・長期保有目的を示唆する。

Crypto.comは29日に掲載した調査によれば、21年1月21日以降、仮想通貨のユーザー数は上半期で2倍となる2億2100万人に増加した。

Crypto.com

調査方法は、オンチェーンデータに追加のブレンドパラメータを加えて評価することで、世界の仮想通貨保有者数を推定している。1月〜2月に成長を牽引したのはビットコインであるが、今年5月にはアルトコインが大幅に増加したという。

国内初IEOは出だし好調

昨日は、国内大手仮想通貨取引所コインチェックに国内初IEOとなるパレットトークン(PLT)が上場した。配布時には想定外のシステムトラブルもありながら、概ね幸先の良いスタートを切れたと言えそうだ。

IEOとは

企業やプロジェクト等がユーティリティ・トークンを電子的に発行することで、資金調達を行う仕組みであるICO(Initial Coin Offering)の中でも、暗号資産取引所が主体となってプロジェクト審査、およびトークン販売を行うモデル。従来のICOと比較して、仮想通貨取引所の審査を経ていることからプロジェクトの信頼性が向上するほか、新規上場を前提とした調達支援となることから流動性も担保されやすい。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

PLT価格は現在27円前後。通貨発行量10億枚であるため、時価総額は約270億円となる。

PLT/JPY 時間足

同じコインチェックの低位銘柄と比較すると、Coinmarketcap(CMC)ランキング117位のアイオーエストークン(IOST)が時価総額600億円。CMCランキング72位のエンジンコイン(ENJ)が時価総額1,400億円ほど。ピーク時の時価総額ではIOSTが約2,000億円、ENJが約3,500億円となっており、長い目で見れば上値余地はありそうか。

公募価格の4.05円はかなり保守的に見積もられたものと思われるが、一方で値の定まっていない新規上場直後は乱高下しやすく、地合いにも強く左右される傾向にある。今後の進展期待が萎めば、「上場ゴール」の懸念も否めない。

パレットトークンは、マンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンターテイメントコンテンツのNFT(ノンファンジブルトークン)形式での流通に最適化されたブロックチェーンネットワーク。

「NFTと暗号資産という2つの新しいアセットの利⽤基盤を整備することで、日本が誇るコンテンツ産業をブロックチェーン技術によりアップデートすることを⽬的とする」としており、国内コンテンツ産業や政府が推し進めるクールジャパン戦略との親和性は高そうだ。

経済産業省主導によって2013年に設⽴された官⺠ファンドであるクールジャパン機構の投資対象としてもメディア・コンテンツ領域が投資実績のうち最⼤の47%(505億円)を占めている。「NFT(非代替性資産)」に特化した設計となっており、需要の大きさについては、国内外のNFTの市場規模が今後どこまで拡大するかに比例することになる。

独⾃のブロックチェーンであるパレットチェーン(Palette Chain)上でデジタルアイテムをNFT(非代替性資産)として取り扱うことができるほか、イーサリアムをはじめとする複数のブロックチェーンとの接続が可能であり、NFTの発⾏及び流通のハブとなるクロスチェーンプラットフォームとしても機能する。

ホワイトペーパーの情報によれば、パレットチェーン上で構築されるアプリケーションに関連するユーティリティについては、

  • NFTの購⼊
  • PLT保有による権利の付与
  • サブスクリプション決済

など多岐にわたる。

ホワイトペーパー

コンセンサスノードは、2021年3月に時価総額ランキング上位のブロックチェーンプロジェクト4社、大手仮想通貨取引所3社、東証1部上場企業2社を含む計12社が共同でネットワーク運用しており、IEO実施後の8月にメインネットが正式にローンチされる予定で、ロードマップに沿って開発が進められるとする。

ホワイトペーパー(コンセンサスノード参加企業)

今後のコンセンサスノードの増加によって、分散性とエコシステムの持続性のさらなる向上が期待されるため、ノードに携わる企業及びプロジェクトの増減は、市場からも着目されることになるだろう。

他の仮想通貨取引所にも上場できるかどうかを含め、まずは十分な”流動性”を確保できるかどうかが肝となりそうだ。仮想通貨業界健全化を目的の一つとするIEOの趣旨であるからして、パレットトークン(PLT)の成功可否は、今後の国内第二弾・第三弾IEOの実現可能性に直結するため、重要なターニングポイントになるものと見られる。

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