Bybit、2つのチームと提携を発表
暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitが、eスポーツチーム「Astralis」「Alliance」とのパートナーシップを発表した。
デンマークを拠点とする欧州のチームAstralisとは3年間の契約を結んだ。選手のジャージにBybitのロゴを掲載するなどプロモーションを行ったり、選手との交流イベント、炭素削減の取り組み、金融についての教育など、様々な活動を一緒に行っていくという。
同時に、スウェーデンのチームAllianceとも、同様の契約を2年間結ぶ。
eスポーツ(esports)
Electronic Sportsの略で、ビデオゲームをスポーツとして捉えた名称である。マルチプレイヤーゲームの大会として開催されることが多い。オンラインストリーミングプラットフォームの普及に後押しされて人気が高まり、2017年時点で世界の観客は数億人に及ぶと見積もられている。シューティング、格闘、パズル、カードゲームなど様々な競技が存在する。
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仮想通貨トレード大会、賞金は最大8億円
2つのチームは、Bybitが主催するトレード大会「World Series of Trading(WSOT)」にも参加する。
WSOTは、グループやソロのプレイヤーが最大750万ドル(約8億円)の賞金を目指して競う、仮想通貨の取引大会だ。賞金額は、昨年の約5倍になった。賞金総額の5%とBybitの拠出額あわせて40万ドル(約4,400万円)前後が、ユニセフに寄付される。
この大会でプレイヤーは、その資金力に関係なく「利益と損失」の割合によりランク付けされる。Bybitの共同設立者兼CEOであるBen Zhou氏は次のようにコメントした。
「WSOT 2021」は、eスポーツのクリエイターやファンを、仮想通貨という未来の金融の世界に招待する絶好の機会だと感じている。「WSOT 2021」では、魅力的な賞金やNFTの賞が用意されているが、参加者一人ひとりにとっては、平等な競技の場所でプレイする経験を持つことも大切だろう。
Zhou氏は「AstralisやAllianceのような人気チームと提携できて嬉しい。これから数年に渡って、様々な試みや活動を一緒に行っていくのを楽しみにしている」とも述べている。
Bybitは、eスポーツチームとの提携に熱心で、先週にはウクライナのeスポーツ団体であるNatus Vincere(NAVI)とも3年間のパートナーシップを締結したことを発表した。
eスポーツと仮想通貨セクターの提携
仮想通貨取引所とeスポーツ界の提携事例は増えている。
今月シンガポールの仮想通貨取引所Coinhakoは、同国を拠点とするeスポーツチーム「ALMGHTY」の一部を後援する契約を結んだ。資金の半分はイーサリアム(ETH)で支払われる見込み。
また仮想通貨取引所FTXも、米eスポーツ団体「TSM」やオンラインバトルアリーナゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」を開発するライアットゲームズ社とのパートナーシップを発表し、eスポーツ界で存在感を示そうとしている。
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