はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SECがBitConnect創業者らを起訴 仮想通貨関連詐欺で2,000億円超の被害

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitConnect、2,000億円超を詐取

米証券取引委員会(SEC)は1日、暗号資産(仮想通貨)貸付プラットフォームBitConnectおよびその創業者と関連会社に対し、投資家から20億ドル(約2,200億円)を不正に詐取した容疑で起訴したと発表した。

SECは、5月より民事訴訟を行っていたが、今回その範囲をさらに拡大した格好だ。2017年1月から2018年1月にかけて、未登録のBitConnectを違法に宣伝したとして、その創業者でインド国籍のSatish Kumbhani容疑者を起訴した。

さらに、BitConnectのプロモーションを行っていたGlenn Arcaro容疑者と、その会社Future Moneyについても、BitConnectを宣伝して、2,400万ドル(約26億円)以上の「紹介手数料」と「開発資金」を受け取っていたとして、詐欺罪で起訴している。

Reutersの報道によると、SECは35歳のKumbhani容疑者について、インドに住んでいたことがあるが、現在の所在は不明だとしている。

プロモーターに有罪判決

Glenn Arcaro容疑者はすでに1日、裁判所で有罪を認めた。

BitConnectは実際には古典的なポンジスキーム(ネズミ講の一種)だったが、正当な投資プロジェクトに見せかけていた。

ポンジスキームとは

「出資金を運用し、利益を配当金などで還元する」と説明しながら実際には運用せず、後から参加した出資者の資金を運用利益として偽装する手口。

▶️仮想通貨用語集

司法省によると、Arcaro容疑者は他のメンバーと共謀して、BitConnectの独自トークンや仮想通貨取引を、優れた投資先として不正に売り込んでいたという。

その際には、オリジナルのトレーディングボットや、ボラティリティを利用して稼げるという虚偽の技術をアピールし、多額の利益を得られるとして投資家を欺くこともしていた。Arcaro容疑者は、ソーシャルメディアを活用して、BitConnectが優れた投資先であると思わせる虚偽の発言を行っていたことを認めている。

SECの申し立てによると、BitConnectの運営者やプロモーター達は、投資家の資金を自分達のデジタルウォレットに送金して利益を得ていた。

判決により、Arcaro容疑者は不正に得た2,400万ドル以上の全額を、投資家に返済することになった。

世界中にプロモーターネットワークを構築

SECの訴状によると、BitConnectとそれを創設したKumbhani容疑者は、世界中にプロモーターのネットワークを構築し、プロモーターが行う宣伝活動や投資家への働きかけに対して手数料を支払っていたという。

SECが5月に起こした訴訟では、今回の件とは別に、BitConnectのプロモーターとして容疑者5人が起訴され、現在までにそのうち2人について裁判が決着している。

8月13日に、Michael Noble氏とJoshua Jeppesen氏に判決が下り、不正利益の返済などで支払いを行うよう命じられた格好だ。

関連BitConnect詐欺、元プロモーターらにビットコインなど13億円相当の支払い判決

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧