南アフリカFSCAも警告
グローバル大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは南アフリカの金融セクター行動監督機構(FSCA)から指摘を受けている。9月3日の発表でわかった
FSCAは同国の金融商品およびサービスを規制する当局で、今回の発表にて、「BINANCE GROUPは規制されておらず、サービスを提供する許可を持っていない」、「また、仮想通貨関連の投資も現在規制されていない」と、投資家に注意喚起。また、同国の投資家はテレグラムのグループを通してバイナンスの取引サービスへアクセスしていると指摘している。
バイナンス側はリスオンスで、南アフリカでは金融アドバイスや仲介サービスも提供していないとして、同国のFIC(金融情報センター:金融犯罪の規制機関)との連携を続けていると説明。FSCAには登録していないものの、FICには「自主的な自己開示企業」として登録しており、これまで462もの案件でFICと協力してきたという。
また、FSCAは「BINANCE GROUP」がセーシェルに登録している国際企業と表記しているが、バイナンス側は「BINANCE GROUP」という名前でセーシェルで登録している関連企業は存在しないと指摘した。
バイナンスは今年4月以降、複数国の規制機関から警告やサービス停止措置の要求を受けてきた。ある国でライセンスを持たずにその国のユーザーにサービスを提供していることが主な理由に挙げられている。
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