2%を超えないビットコインの投資へ
ドイツの資産運用企業Union Investmentは6日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの投資を機関投資家や富裕層向けのファンドで提供する計画を明かした。ブルームバーグが報じた。
同社の役員がブルームバーグに話した内容によると、複数のプライベートファンドに現物のビットコイン(BTC)を組み入れて、ポートフォリオの2%を超えない形で提供する予定があるという。なお、提供予定日などは定かではない。
Union Investmentはフランクフルトの大手銀行DZ Bank AG傘下の投資会社で、運用資産が6月30日付けで55兆円を超えている。
Union Investmentのような機関投資家がビットコインに投資することが可能になることには、『スペシャルファンド(特別ファンド)』の関連法律が8月に施行された背景がある。この法律には、ポートフォリオの最大20%を仮想通貨に直接投資できるといった仮想通貨投資に関連する条項が盛り込まれている。
また、ドイツでは株式電子取引所「クセトラ(Xetra)」がビットコインなどの銘柄の上場投資商品(ETP)を取り扱っており、機関投資家のエクスポージャー手段にもなっている。
スペシャルファンド
スペシャルファンド(Spezialfonds)は、ドイツにおける機関投資家向けのファンドであり、同国では既に3,000以上のスペシャルファンドが運用されている。2019年時点での運用総額は約200兆円にのぼる。
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