英国でも売買サービス開始
決済大手PayPal(ペイパル)社は17日、英国居住者向けにアプリ内での暗号資産(仮想通貨)売買サービスの開始を発表。米国以外では、初の事例となった。
We are delighted to share that all eligible customers in the UK can now buy, hold and sell #Cryptocurrencies #Bitcoin, #Ethereum, #BitcoinCash & #Litecoin from their PayPal account. Look out for it in the PayPal app.
— PayPal UK (@PayPalUK) September 17, 2021
対象銘柄はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の4銘柄。デポジット(出金)はできないものの、仮想通貨の売買と保有が可能となる。
最小1ポンド(約150円)から仮想通貨の購入ができる。取引上限額は1週間辺り225万円(15,000ポンド)で、米国の購入上限より低い。(約1,100万円)
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クリプト業界と決済企業
最近、決済企業が仮想通貨・ブロックチェーン技術に対して、積極的な姿勢を示す事例が見られる。
8月下旬には、決済大手Visa社が人気NFT(非代替性トークン)プロジェクト「CryptoPunks」#7610を1650万円(15万ドル)相当で購入していたことを発表。追随する形で、MasterCard社も今週独自のNFTを発行を表明するなど、大手企業のNFT参入が大いに注目を集めた。
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PayPalは昨秋、米国居住者向けに仮想通貨売買サービスを開始。他にも金融包摂の観点から、デジタル通貨の将来性を高く評価しており、今春にはDan Schulman CEOが送金領域におけるCBDC(中央銀行デジタル通貨)などの利用を見込んでいた。
さらに、既存の金融システムよりも効率的で低コスト、なおかつ誰でもアクセスできる点からスマートコントラクトやDeFi(分散型金融)の活用についても積極的な姿勢を見せていた。
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