はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

PayPal、分散型金融やスマートコントラクトにも関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiやスマートコントラクトにも関心

米決済大手ペイパル(PayPal)は、スマートコントラクトやDeFi(分散型金融)にも関心を持っていることが分かった。

同社のDan Schulman最高経営責任者(CEO)が、既存の金融サービスは送金に時間がかかることや、今でも銀行のサービスを受けられない人々がいることなど現在の金融課題を指摘。新しい技術を使って、今よりも効率的で、誰でも利用できるシステムを作るために、スマートコントラクトやDeFiの活用についても考えていると語っている。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて、自動的に契約を執行する仕組みや技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

ペイパルは28日、2021年第2四半期(4月から6月)の決算を発表。今回のSchulman氏の発言は、その収支報告会でのものだ。金融メディアの運営などを行うThe Motley Fool社が、収支報告会の発言を文字に起こしたものを公開したほか、CoinPostの提携メディアThe Blockらの海外メディアも今回の発言を報じている。

関連米ペイパル2Q業績好調、仮想通貨関連事業の報告も

Schulman氏がスマートコントラクトやDeFiに言及したのは、バークレイズ投資銀行のアナリストからの「今後、どのように暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンのエコシステムに関わっていこうとしているのか?」という質問に答えた時だ。

Schulman氏はまず、現在の仮想通貨事業に勢いを感じており、仮想通貨購入時の利用可能額を引き上げたことなど、少しずつ機能を追加していると説明。そして、ペイパルとしては早ければ来月にでも英国で仮想通貨売買サービスを開始したいと望んでいることや、サードパーティ製のウォレットに仮想通貨を出金できるように取り組んでいること、また、納税をスムーズに行えるようなプロセスを作ろうとしていることなどを語った。

関連PayPal、仮想通貨購入時の利用可能金額を引き上げ 週間上限は5倍に

しかし、ペイパルがブロックチェーンや仮想通貨を利用してメインでやろうとしていることは、次世代の金融システムがどうあるべきか、またそれを作るのに同社がどのように関わっていけるのかという問題に取り組むことだという。現在よりも効率的で、低コストで誰もが利用できるようなシステムを構築するための手段として、スマートコントラクトやDeFiの活用も考えているとした。

また現在、世界の規制機関やデジタル通貨(CBDC)の発行を研究・検討する中央銀行とも協業していると語り、以下のように述べている。

 

私は先日銀行間で送金を行なった際、着金までに3日かかると言われた。本来は送金は即座に完了するべきだ。政府も新しい技術を活用した効率的なシステムを望んでいる。

 

政府が給付金を配布する時に小切手を送るのではなく、直接デジタルウォレットに送金する世界を想像して欲しい。その世界では、小切手を換金する必要もなければ、換金に手数料を払うこともない。

関連ペイパルCEO、仮想通貨新事業に手ごたえ CBDCに取り組む意向も発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
18:00
アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析
イーサリアム、ソラナ、リップル社開発のXRPなど、ビットコイン以外の仮想通貨をトレジャリー戦略で保有する上場企業が急増中。銘柄別一覧とともに投資効率や保有動向をわかりやすく分析。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧