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カナダ証券管理局、仮想通貨取引所の広告ガイダンスを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

広告・マーケティング活動のガイダンス

カナダ証券管理局(CSA)と投資業規制機構(IIROC)は23日、暗号資産(仮想通貨)取引所に向けた、広告やマーケティング活動、ソーシャルメディアの利用に関する新たなガイダンスを発表した。

ガイダンスの発行は、仮想通貨取引プラットフォーム(CryptoTrading Platforms、以下、CTP)のマーケティング戦略や広告活動の一部が、証券法に違反している可能性があり、投資家保護や公共の利益に関する懸念があるためだと当局は述べている。

ただし、証券法の対象となる有価証券・デリバティブ取引を提供するCTP向けのガイダンスであり、適用されるのは以下のような事業者だ。

  • 証券法に基づきディーラーとして登録されているCTP
  • ディーラー登録を申請中または申請予定で、まだ登録されていないCTP
  • 新たにCTPの設立を検討している事業者

ガイダンスでは、登録審査や登録後のコンプライアンス審査の一環として、対象となるCTPの広告・マーケティングを調査する可能性について告知している。

CSAとIIROCは今年4月に、仮想通貨関連企業への規制ガイダンスを公開し、有価証券法や登録制度の適用について明確化した経緯がある。

関連:カナダ証券管理局、仮想通貨業者向けの規制ガイダンスを発表

ギャンブル形式のプロモーション

当局は、CTPの一部が、投資のチャンスや報酬を逃すことへの不安や焦り(FOMO)を利用したコンテストやプロモーション、ボーナス、時間制限などの広告・マーケティング戦略を展開していると指摘。このような「不適切なギャンブル形式のプロモーション」に対する懸念を示した。

例えば「24時間以内に行動する先着500名に、金銭的報酬やボーナスを提供する」などだ。そのため、通常なら避けるような過度リスクを、投資家に負わせる可能性があるとした。

FOMOとは

「Fear Of Missing Out」の頭文字をとった言葉で、周囲に取り残される・何かを見逃してしまうといった恐怖を意味する。

▶️仮想通貨用語集

登録事業者は「資本市場の健全性のゲートキーパー」として、重要な役割を担っていると、ガイダンスは強調。行き過ぎた取引の奨励は、顧客に対し、公平で偽りなく、誠実な対応をするという事業者としての「適合性」が問われる可能性を示唆した。

SNS利用の注意点

CTPには事業活動、財務、顧客との取引に関する記録を保持することが課せられているが、その中には、ソーシャルメディアを通じた事業活動や顧客とのコミュニケーションも含まれるとガイダンスは指摘。SNS利用の際のコンプライアンスと監督義務について、注意を喚起した。

登録されたCTPは、規制に準拠した記録保持と検索機能を可能にするシステムを設計しなければならない。

SNSの使用は監督の観点からは困難なことが予想される一方で、CTPの監督義務は広範囲に及ぶようだ。特に「誤解を招くような発言や虚偽の声明」については、証券法の規定に反しないよう細心の注意を払い、必要な監督のレベルと範囲を決定する必要があるという。

ガイダンスには、監督義務にはCTPによるSNS利用だけでなく、その取締役や役員、従業員、株主なども含まれると記載されている。

さらにCTPには、SNSの使用に関しては、以下のような点において適切な方針と手続きを規定することも求められている。

  • SNS上のマーケティング、広告資料の審査、監督、保管と回収
  • マーケティング・コミュニケーションの監督または承認に関する責任者の指定
  • 記録保持と検索機能を含む、方針と手続きの遵守を監視するシステム

CTPの技術やビジネスモデルは進化を続けていることから、規制要件を遵守するための具体的な方法や課題について、CTP関係者との「継続的な対話」を歓迎するとガイダンスは結んだ。

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