TokenPocketの対応
中国発の暗号資産(仮想通貨)ウォレット『TokenPocket』は24日、中国在住のユーザー向けに一部サービスを停止することを発表した。中国の中央銀行が同日に再び仮想通貨禁止令を発表したことを理由としている。
中国の仮想通貨メディアWu Blockchainによると、TokenPocketは中国版MetaMaskのようなもので多くの中国ユーザーが利用しているという。イーサリアム(ETH)だけでなく、ビットコイン(BTC)、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)やHECO(フォビ・エコ・チェーン)、ポルカドット(DOT)などさまざまなブロックチェーンにも対応するウォレットだ。
The most widely used defi wallet in the Chinese region, TokenPocket (similar to MetaMask), announced that it will terminate some related functions and services for users in mainland China. https://t.co/ZrF9s1CYCb
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) September 25, 2021
24日の発表で、TokenPocketは、「当局の方針に“積極的に”従うために、中国内陸で取引サービスの提供を中止し、ウォレットの基本機能だけを提供する」と説明し、日程等詳細については後日に発表するとした。
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中国政府が再度発令した今回の仮想通貨の禁止方針は最も厳重なものとされており、同日にはイーサリアムの大手マイニングプールSparkpoolも急遽、中国在住のマイナーにサービス提供を停止することを発表した。
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