はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「世界の仮想通貨マイニング状況を調査する法案」米議員が提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

超党派で仮想通貨を調査する法案提出

米国の上院議員2人は27日、米財務省が世界における暗号資産(仮想通貨)マイニングや仮想通貨使用の状況を詳しく調査するように規定する法案を提出した。米国の競争力強化のための調査であるとしている。

マイニングとは

ビットコインなどPoW通貨の取引を検証・承認する「採掘」行動のこと。取引の検証にはコンピューターで膨大な計算を行う必要があり、その見返りとしてマイニングに成功すれば報酬が得られる。報酬の支払いを通して、仮想通貨が新規発行される仕組み。この一連の作業が鉱物採掘に似ていることからマイニングと呼ばれ、日本語で「採掘」と表記されることもある。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者でもわかる、ビットコインのマイニング(採掘)とは 3種類の方法を解説

この超党派法案を提出したのは、Maggie Hassan議員(民主党)とJoni Ernst議員(共和党)。内容としては、法案が制定された場合、2年以内に財務省がグローバルな仮想通貨使用状況について調査し、議会に報告することを求めるものだ。

報告書の内容には、次の事項を含めるものとしている。

  • 外国がどのように仮想通貨を使用し、マイニングしているかを評価
  • 2016年から2022年において、米国内でマイニングされた仮想通貨の種類と金額
  • 同期間に中国およびその他の国でマイニングされた仮想通貨の種類と金額
  • 仮想通貨マイニングが半導体などのサプライチェーンに与える影響
  • 仮想通貨マイニング産業がもたらす機会

外国における仮想通貨使用やマイニングの評価については、「最大の仮想通貨使用者やマイニング事業者の特定」「仮想通貨の使用とマイニングを奨励するための政策」「仮想通貨の活用とマイニングが、諸外国にどのような恩恵または損失を与えているか」などの項目を挙げている。

Maggie Hassan議員は、次のようにコメントした。

米国の競争力を強化するためには、政府は、仮想通貨が世界経済で果たしている役割や、他国でどのように活用されているかを把握する必要がある。

Ernst上院議員と超党派で協力して、財務省がサプライチェーンへの影響を含め、仮想通貨の利用について確実に把握しておくようにする法案に取り組めることを嬉しく思う。

一方でHassan議員は、仮想通貨の犯罪利用についても注視している。9月初旬には、財務省など政府当局に対し、サイバー攻撃などの犯罪に仮想通貨が使われている状況に対処するよう呼びかけた。また、1月にYellen氏が財務長官として指名された際の公聴会でも、仮想通貨の違法使用について対策を講じるよう求めていた。

仮想通貨マイニングが半導体に与える影響は?

仮想通貨マイニングが半導体供給に与える影響については、考えられているよりも少ないとする意見もある。

ウォールストリートジャーナルによると、例えばリサーチ企業Bernsteinは、台湾の大手半導体企業TSMCの2021年の収益のうち、仮想通貨関連が占める割合は約1%に過ぎないだろうと予測している。2018年前半に仮想通貨市場が高騰していた際には、収益の約10%を占めていたが、その後割合は低下している状況だという。

2018年に仮想通貨相場が暴落した際、マイニング事業も停滞し、半導体が供給過剰になった。それ以降、半導体業界は仮想通貨セクターについて慎重になっているとの見方もされている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧