エルサルバドル国営銀行、ビットコイン導入を推進する技術企業4社を起用

ビットコイン同盟結成

エルサルバドルの国営銀行Banco Hipotecarioは7日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のスムーズな導入を促すため、TESOBE社をはじめとする技術企業4社と『ビットコイン・アライアンス(同盟)』を結成したことを明らかにした。

エルサルバドルでは9月7日にビットコイン法の施行が開始され、ビットコインを正式に法定通貨として採用した。世界初の試みとなったわけだが、消費者ニーズの急速な高まりを受けて、伝統的な金融機関では金融サービス提供における課題も発生し、適応を余儀なくされているようだ。

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Hipotecario銀行は、銀行向けのAPIソリューション「Open Bank Project」を開発・運営するTESOBE社、そしてTESOBEの10年来のパートナー企業である「API3」と提携。さらに、分散型カストディインフラを提供するQredo社と、分散型取引・融資プラットフォームのSovrynも参加して、ビットコイン対応のオープンバンキングサービスを提供する新たなサポート体制「ビットコイン・アライアンス」が誕生したという。

それぞれの役割

ビットコイン・アライアンスは、円滑かつ効果的にビットコインが法定通貨として導入されるような金融インフラの構築を目指している。また、ビットコインによる電子決済を加速させ、一般消費者が分散型取引のメリットを享受できるようにすることで、金融包摂を推進し金融の民主化を図る。

Open Bank Projectは、銀行が安全にデジタルサービスを提供すためのAPI管理プラットフォームで、オープンバンキングの導入を支援する。ドイツのベルリンに拠点をおくソフトウェア企業TESOBEが主導している。

API3は、分散型自立組織(DAO)で、より高いセキュリティや効率性、規制遵守を実現するためのオラクルソリューションを提供。

Qredoは、分散型のデジタル資産管理インフラで、Anthony Foy最高経営責任者によると、スケーラビリティと即時決済を実現させている。また秘密鍵によるガバナンスの制限を受けることなく、国家規模でのビットコインの導入が可能だという。

そして、Sovrynはユーザー自身が秘密鍵を管理するノンカストディ型・パーミションレスな「ビットコイン金融OS」で、ビットコインのための分散型金融プラットフォームだ。

先端技術とグローバルな金融システムへのアクセス

エルサルバドルでは最大手銀行Bancoagrícolaが、先月、仮想通貨決済企業Flexaとの提携を発表。ローン、クレジットカード、加盟店の商品やサービスに対する決済など、同行のネットワーク全体でビットコインの受け入れを開始した。その活動を支えているのは、レイヤー2を利用したオフチェーン技術であるライトニングネットワーク。取引の高速化や少額決済を可能にする先端の金融技術だ。

一方、世界銀行は、エルサルバドルの決断を批判し、技術支援を継続しない方針を明らかにしている。また米大手金融機関JPモルガンは、今後の国際通貨基金(IMF)との関係性に対する懸念を表明した。

世界銀行とは

世界銀行は、貧困削減と持続的成長の実現に向けて、途上国政府に対し融資、技術支援、政策助言を提供する国際機関。

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しかし、エルサルバドルがビットコインを法定通貨に採用したことで、同国民は「既存の金融システムを一気に飛び越え、世界で最も洗練された金融システムへアクセスできる」とSovrynの共同創設者Edan Yago氏は語る。さらにエルサルバドルは、これまで途上国には閉ざされてきた国際資金及び商業市場へ、即時のアクセスが可能になったと強調。「ビットコインは健全なお金であり、独立した金融だ」と結んだ。

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