CoinPostで今最も読まれています

直近の仮想通貨市場の価格上昇は機関投資家が主導か=B2C2レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場のレポート

ビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)における最近の価格上昇は、機関投資家が主導した可能性が高いというデータが公開された。

仮想通貨市場を全体的に見ると、最近は買い注文の割合の方が少し多いが、多くの個人投資家が利用する取引所だけは売り注文の割合の方が上回っていたという。

今回のデータは、SBI傘下の英大手マーケットメイカー「B2C2」が公開しており、10月3日から10日までの市況をデータ化している。参考までに、ビットコイン価格は日本時間3日は約535万円で始まり、10日には一時631万円まで上昇。この期間で約18%上昇した。

出典:CoinGecko

以下の画像が、仮想通貨市場における3日から10日の間の買い注文と売り注文の割合。データは、顧客のカテゴリーで分類しているという。グラフに関する詳しい説明は記載されていないが、ビットコインに限った数値ではないと見られる。

出典:B2C2

上記データの通り、個人投資家が多く利用する取引所だけでは売り注文の方が多く、B2C2は「この期間の仮想通貨市場の価格上昇は、機関投資家が主導した可能性が高い」とした。

機関投資家とは

保険会社や銀行、年金基金など、大量の資金を使って株式や債券等で運用を行う大口投資家のこと。

▶️仮想通貨用語集

また「この期間にビットコインの価格が上昇していることは、中国恒大集団や米国のデフォルト(債務不履行)危機などのネガティブなニュースがある中、インフレヘッジ手段やリスクの低い資産としてビットコインの需要が高まってきていることを示唆している可能性がある」とも指摘している。

その他のデータ

同期間の銘柄別のデータが以下。エイダ(ADA)とユニスワップ(UNI)は、特に買い注文の方が多かった。

出典:B2C2

B2C2はレポートの中でテゾス(XTZ)を取り上げ、「最近の価格上昇に伴って利確した投資家がいたため、売り注文の割合の方が多かった」と述べている。

関連先週末にかけて仮想通貨高騰、NFT関連銘柄2つが過去最高値を更新した理由は

以下は同期間の地域別のデータ。「EMEA」は欧州、中東、アフリカで、「APAC」はアジア太平洋地域を指す。

出典:B2C2

B2C2は「地域的に見ると米国市場が引き続き強く、『今回の価格上昇は米国の機関投資家の買い注文が主導した』という我々の主張を裏付けている」とした。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア