はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米NY州司法長官、仮想通貨貸付2社に営業停止命令

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

未登録で営業、Celsiusなど

米ニューヨーク州のLetitia James司法長官は18日、暗号資産(仮想通貨)のレンディング(融資)プラットフォーム2社に対し、未登録で違法な活動を行なったとして同州での営業停止を命じた。また他の3社に対して、直ちに運営方法の詳細や提供している商品・サービスに関する情報を提出するよう求めた。

対象となった事業者の名称は明らかにされていないが、CoinDeskの報道によると、プレスリリースに添付されている文書に関連するファイル名は当初Nexo社とCelsius Network社となっていたが、後に編集された。

James氏は、仮想通貨の融資プラットフォームは基本的に、預けた仮想通貨に対して利益を提供する利付口座だと主張している。NY州では、融資プラットフォームの運営及び州民へのサービス提供には、司法長官事務局(OAG)への登録が義務付けられていると指摘し、次のように述べた。

仮想通貨プラットフォームは、他の企業同様、法律に従わなくてはならない。

レンディングとは

レンディングとは、保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得る仕組みのこと。

▶️仮想通貨用語集

Celsius Networkはテキサスやニュージャージーなどの州で、「未登録有価証券の販売」として規制当局から警告を受けている状態だ。

関連仮想通貨レンディングCelsius、米両州で警告を受ける

幅広い「証券」の定義

声明では、NY州の不正防止法にあたるマーティン法(Martin Act)に言及。同法では証券とみなされる投資商品について定義されているが、以下のようにその適用範囲は非常に幅広い。

株式、債券、手形、利子または負債の証拠、その他の証券…または譲渡可能な権利書、または外国為替の注文、コールまたはオプション

概して仮想通貨貸付商品やサービスの性質及び機能は、上記のカテゴリーのいずれかに当てはまると声明は指摘。そして今回問題となった仮想通貨プラットフォームが提供していた貸付商品は、マーティン法における有価証券にあたるため、ブローカー、ディーラーまたは販売者としてOAGに登録する必要があると強調した。

マーティン法はNY州司法長官に、州内で証券取引を行う事業体に対して調査を可能にする広範な法執行権限を与えている。州は、ある行為が故意に行われたものであることを証明する必要はなく、同法違反の疑いがある場合は、企業の調査、文書提出の要求、また召喚状の発行ができるという。

違法行為の取り締まり強化

今年3月、James司法長官はNY州の仮想通貨取引事業者に対し、違法行為の取締りを強化する方針を通知。その声明の中で、James氏は法律に違反した際には「躊躇なく法的措置を取る」と警告した。

関連:NY司法当局、「違法仮想通貨事業者」の取締り強化の方針

今回の声明の中でも以下のような摘発例に言及し、引き続き、仮想通貨事業者に対しては厳しい姿勢で臨むことを明らかにした。

  • 取引プラットフォームCoinseedを詐欺で提訴後、閉鎖
  • GTV Media Groupとその親会社Saraca Media Groupから5億ドルを回収:株式と仮想通貨関連商品の違法販売で資金調達
  • Bitfinex・テザー社訴訟:NY州での営業停止と透明性向上措置の同意、1,850万ドルで和解

Coinseedは今年2月に、NY州司法長官及び米証券取引委員会(SEC)から、それぞれ詐欺及び証券法違反で提訴され、6月には事業の暫定的差し止め命令を受けていた。その後、9月に出された判決で300万ドルの罰金の支払いと事業閉鎖が命じられた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05:50
マウントゴックスハッキング容疑者関連ウォレット、177億円相当ビットコインを売却か
マウントゴックスハッキング容疑者に関連するウォレットが過去1週間で1300BTCを取引所に送金した。10月以降の総売却額は2300BTCにのぼる。
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧