はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

DeFiプラットフォームParaSwap、独自トークンPSPをエアドロップへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ParaSwapが独自トークンを配布

DeFi(分散型金融)プラットフォームのParaSwapは15日、PSPと名付けられた独自トークンを、イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で、ユーザーにエアドロップを行うことを発表した。ガバナンス投票権としての機能のほか、マーケットメイカーへのインセンティブとして利用される。

ParaSwapの初期ユーザーである約2万アカウントに、PSPの総供給量20億枚の7.5%に相当する1億5,000万トークンが与えられる。具体的には、10月8日時点を基準として「サポートされているすべてのチェーンのアクティブユーザー」にエアドロップ(配布)が行われる見込みだ。

ParaSwapは、ユーザーが分散型取引所(DEX)で暗号資産(仮想通貨)の取引を行う際、UniswapやSushiSwapなど複数のDEXをつなぐアグリゲーター(集約するプラットフォーム)である。いくつかのDEXから、最良の価格で自動的に取引を実行するサービスを提供している。

DEX(分散型取引所)とは

中央管理者がいない取引所を指す。ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

▶️仮想通貨用語集

これまでに、ParaSwapを利用したユーザーアドレスは、約130万存在しているが、その中から2万人のユーザーだけがエアドロップの対象に選ばれた格好だ。

これについて、ParaSwapの創設者であるMounir Benchemled氏は、特に(10月8日までの)過去6ヶ月間に複数回プラットフォームを利用したユーザーを選んだと述べている。また、ユーザーのオンチェーンでの活動も選択基準にしているという。

ステーキング報酬を得ることも可能

Benchemled氏は、PSPは「ユーティリティートークンにガバナンス(運営投票権)機能を加えたトークン」であると説明した。このトークンはガバナンス投票での利用のほか、流動性プールに預けることで、ステーキング報酬を得ることにも使用できる。

ParaSwapは、プロのマーケットメーカー(取引仲介者)のネットワークである「ParaSwapプール」によって流動性を確保している。ユーザーはPSPをこのプールに預けることで、各ロックアップ期間(14日間)の終わりに報酬を得ることが可能だ。

ガバナンス(プロジェクト運営)会議はチャットサービスDiscord(ディスコード)上で開催される予定であり、ParaSwapはPSPを入手可能なユーザーに、参加を呼び掛けている。

議題の一つとしては、最良の価格発見機能改善のためのネットワーク構築が挙げられた。現在、ParaSwapでは、複数の取引所の中から最良の取引価格を見出すために、様々な取引ルートを計算して、最適ルートを導き出している。このプロセスは非常に時間がかかるもので、改善するためには、オフチェーンでルート計算に必要なコンピューティングパワーを提供するネットワークが必要であるという。会議では、このことについても話し合う模様だ。

今回、20億枚のPSPトークンのうち、7.5%にあたる1億5,000万枚がエアドロップされ、残りのトークンは、ParaSwapのコアチーム(17.6%)、将来のチームメンバー(5%)、シードラウンド前の投資家とアドバイザー(2.4%)、シードラウンドの投資家(14%)、保管用(10%)、エコシステム(51%)に分配される。コアチームは12名から成るという。

6億円以上を調達

ParaSwapは、これまでに総額570万ドル(約6.5億円)の資金を調達しており、出資者にはCoinGecko、Blockchain Capital、Aaveの創業者Stani Kulechov氏などが含まれている。

仮想通貨情報を提供するDune Analyticsのデータによると、ParaSwapは2019年9月にローンチされてから、これまでに120億ドル(約1.4兆ドル)近くの取引を仲介してきた。

6月には、ハードウェアウォレット開発等を行うLedger社が、ウォレットアプリ「Ledger Live」に、ユーザーがParaSwapを使えるよう機能統合したことを発表している。

関連仮想通貨ウォレット開発企業Ledger、DeFiプラットフォーム「ParaSwap」を統合

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧