はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

マスク氏の実弟、慈善活動DAOを設立へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

初の慈善活動DAO

著名実業家イーロン・マスク氏の実弟であるキンバル・マスク氏がDAO(自律分散型組織)を通じて慈善活動の分散化を試みていることがわかった。

キンバル氏はビットコイン(BTC)やドージコイン(DOGE)に関して度々SNSへ投稿してきたイーロン・マスク氏の兄弟。自身もレストラン業界で起業家となっており、EV大手テスラ社の取締役員も務めている。

慈善活動のDAO化を試みているのはキンバル氏が手がける米国拠点の非営利団体のBig Green。Big Greenは食品やガーデニング、フードジャスティス運動や環境再生型農業(リジェネラティブ農業)などの分野に力を入れている。

「慈善活動のさらなるステージはDAOの進化を通じて、慈善団体が分散化して意思決定者と機能することで既存の権力構図を変えることだ」と捉え、資金の活用方法などにおけるガバナンス判断をメンバーに分散化する方針を示している。

DAOとは

「Decentralized Autonomous Organization」の略で、自律的に機能する分散型組織を指す。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在せず、参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

▶️仮想通貨用語集

関連:DAO(分散型自律組織)とは|仕組みや将来性を解説

DAOには食品業界関連のBig Green側のパートナー企業が参加。初期メンバーにはそれぞれ企業理念を支援する奨励金として50,000ドル(560万円)が交付される。

仕組みとしては、ガバナンス管理のためにERC-20規格のガバナンストークン「ExecToken」を利用。まずはBig GreenとBig Greenが任命する2〜5つの団体をDAO委員会メンバーとして任命し、ガバナンストークンを利用して、資金の利用方法などを決定していく。

コミュニティーなど外部からの寄付は後日募集する予定で、DAOが成長するなど成功したと判断が下った場合、DAOメンバーの判断で利用。DAO実験が成功しなかった場合はBig Greenへの寄付金として利用される。

また、Big Green DAOは米IRS(内国歳入庁)の非営利団体法にも準拠しているため、同DAOに寄付した際には税控除が可能だと説明している。

実験期間は2021年11月から22年9月までを想定しており、DAO化の利点や欠点、及びその影響を分析していくという。実験が「成功」した場合、将来的には米国以外への展開も視野に入れる方針だ。

注目集まるDAO

慈善活動を主な目的としたDAOは珍しい事例だが、最近では歴史的に貴重な品々の共同購入を目的としたDAOが脚光を浴びている。

11月中旬には米国憲法の初版を購入する為のConstitutionDAOが台頭。現存する初版は13部しかなく、先月のオークションは実に33年ぶりだったが、結果的にはオークションでの落札は実現していなかった。

後日、仮想通貨懐疑派の大手ヘッジファンドCitadelのKenneth Griffin CEOが落札者となったことが判明している。

関連:米国憲法初版を購入するためのDAO、オークションの落札目標は達成できず

また、ソフトバンクグループ傘下のSB Opportunity Fundも11月下旬にはDeFi(分散型金融)の銀行サービスを提供する「Mean DAO」の資金調達ラウンドに参加していた。

関連:「Mean DAO」、ソフトバンクGら主導で約4億円を調達

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。
14:00
ブラックロック「BUIDL」で利回り増やす取引戦略 BounceBitが実証試験
BounceBitがブラックロックのトークン化米国債「BUIDL」を担保に利用して、年利20%を実現した取引戦略を公開した。ステーブルコインを担保とするよりも利点があるとしている。
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。
12:35
米上院、ステーブルコイン規制『GENIUS法案』の審議進行可決
米上院が仮想通貨ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」の審議を66対32で可決。消費者保護や倫理規定を強化した修正案で超党派合意が進展。
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧