WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「DeFiの分散性は幻想」国際決済銀行がレポート発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiのリスクや規制について議論

国際決済銀行(BIS)は6日、DeFi(分散型金融)についてのレポートを発表。その「分散性は幻想」であるとして、仕組みやリスクについて分析、規制方法を提案した。

DeFiとは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

BISは、DeFiの重要な要素として「暗号資産(仮想通貨)の取引、貸付、投資をサポートするブロックチェーン上の自動化されたプロトコル」と、「資金移動を促進するステーブルコイン」を挙げた。

その上で、レポートは結論を次のようにまとめている。

DeFiでは、ガバナンスを行う必要性から、ある程度の中央集権化が避けられず、システムの構造的側面から権力の集中が起こっている。このため、我々はその分散化は幻想だと主張する。

また、DeFiが広く普及した場合、その脆弱性が金融の安定性を損なう可能性がある。こうした脆弱性は、高レバレッジ、流動性のミスマッチ、システムの相互接続性、ショックを吸収する機関の欠如などにより、深刻になる可能性がある。

「ガバナンスシステムが規制の介入ポイント」

以上のような状況で、レポートは、DeFiに既に存在しているガバナンス・メカニズムは、規制当局が「金融安定性、投資家保護、違法行為」などの課題に対処する際に、介入点になるだろうとしている。

より具体的には、DeFiプラットフォームが「ガバナンストークン」の保有者などを中心とする、意思決定を行う中央の運営体制を持っていると指摘。また、大量のトークンを保有している者に決定権が集中しやすいとも論じた。

こうした集中化の要素が「DeFiプラットフォームを企業と同様の法的実体として認識する根拠となり得る」という。一例として、DeFiアプリを管理することの多い自律分散型組織(DAO)も、2021年4月から米ワイオミング州で法人として登録することが認められたことに言及した。

関連:米ワイオミング州、自律分散型組織(DAO)の法人化法案が成立

DAOとは

自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

▶️仮想通貨用語集

DeFiの脆弱性を分析

さらに、DeFiのリスクについては、高いレバレッジや、従来型金融システムにおける銀行のような、ショックが起きた時にそれを吸収する機関がないことなどに触れた。

また、DeFiでよく用いられるステーブルコインの裏付け資産の問題にも言及。裏付け資産に関する投資家の信頼が失われた場合、売却や法定通貨への変換などに向かわせる圧力となり、広くDeFiシステムに影響がおよぼされる可能性があるという。

ステーブルコインが裏付けとして、従来型金融システムの預金証書やコマーシャルペーパーを保有していたり、仮想通貨へ参入する金融機関や企業が増えていることからは、将来DeFiと、伝統的な金融システムがさらにつながっていくことが考えられると指摘。その場合、DeFiで起きた不安定性が従来型金融システムにも影響をしかねないと論じている。

BISは、以上の理由でDeFiには規制が必要だと述べており、次のように説明した。

過去の歴史を見ても、新しい技術の開発初期には、その技術が広く利用しうるイノベーションを生み出しながらも、バブルや市場の健全性が失われることなどがあった。

DeFiは、ブロックチェーンのスケーラビリティ向上、伝統的資産の大々的なトークン化によって金融システムにおいて重要な役割を果たす可能性がある。そのうえで最も重要なことは、適切な規制によって安全性と信頼性を高めることだ。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:05
ビットコイン100万円幅急落、共和党敗北でトランプ氏の暗号資産政策に不透明感|仮想NISHI
ビットコインは5日夜から6日未明にかけて、約100万円幅の急落を記録した。背景には、米中間選挙で圧勝した民主党が米SECの権限を強化する法案の検討を始めたとの報道に加え、トランプ・メディアが保有するビットコインの大半を売却したと報じられたことがある。
06:45
ブラジルMercado Bitcoin 、ハッキング「封じ込め」発表後も不正流出が4時間続いた
ブラジル大手の仮想通貨取引所メルカド・ビットコインは、ハッキングを「封じ込めた」と発表した後も、約4時間にわたり顧客の入金用アドレスから資産を流出させられていた。分析企業ビットクエリーは全体被害額を4,860万ドル(76億円)と推計している。
06:15
約8200万台の対応ギャラクシー端末、米国でソラナ上USDC送金可能に
サムスン電子が米国で、サムスンウォレットのステーブルコインアカウントの提供を開始した。対象は約8200万台のギャラクシーで、USDCの保有や送金、60カ国超の対象銀行口座への送金に対応する。
05:55
ビットコイン急落、一時7.6万割れ AI規制懸念で米ナスダック5%超安
ビットコインが日本時間5日夜、一時75,642万ドルまで急落し、米中間選挙後の上昇分を消した。米国のAI関連株の急落が波及し、強制清算は24時間で10億ドルを超えた。
11/05 木曜日
21:35
バイナンス、シグナルプラス連携のAPIキー全削除 利用者への影響なし
Binanceは5日、シグナルプラスに紐づくAPIキーをすべて削除したと発表した。自社システムへの影響はなく資産は安全としており、仮想通貨デリバティブ大手Deribitも同様の対応を取った。
18:00
バイデン前米大統領の次男に聞くミームコイン「LAPTOP」 透明性の設計と民主党への提言
日本語:バイデン前米大統領の次男ハンター・バイデン氏がCoinPostの単独取材に応じた。ミームコイン「LAPTOP」の透明性設計や予測市場、ローンチ直後の価格急落、民主党への提言、米国の暗号資産規制、日本市場への期待を語った。
17:30
バイナンス、流出資産の約98%補填 準備金証明は44銘柄に拡大
仮想通貨取引所バイナンスは4日、約63億ドル相当が流出した事件で影響額の約98%を補填したと発表した。準備金証明の対象は10銘柄から44銘柄に拡大。凍結額の幅や流出資金の動き、3日公表の初期報告の要点をまとめる。
17:00
米ビットコインマイニング大手2社、計2.3万BTC売却 AIデータセンター投資と自社株買いに活用
米マイニング大手のライオット・プラットフォームズとHut 8が、Q3決算で大量のビットコイン売却を公表した。ライオットはAIデータセンター建設と債務返済に、Hut 8は自社株買いに充当した。
16:18
三菱UFJ銀行やHSBC、JPモルガンなど5社、トークン化金融の標準化団体を設立
三菱UFJ銀行やHSBC、JPモルガンのキネクシスなど5社が4日、シンガポールで非営利団体GL1 Orgを設立した。MAS主導の取り組みを業界主導に移し、ブロックチェーン上のトークン化資産を各基盤で扱うための共通標準の策定と普及を支える。
16:00
バイナンスのハッキング被害、ビットコインへの影響は限定的=米Bitwise投資責任者
米ビットワイズのマット・ホーガン投資責任者は4日付のメモで、バイナンスのハッキングがビットコイン相場に影響しないとの見方を示した。過去最大級10件のハッキング後、ビットコインは上昇と下落が5件ずつだった。
15:45
Coincheckチャットとは?使い方と注意点【2026年】
Coincheck(コインチェック)が2026年11月に始めた「Coincheckチャット」の使い方を解説。できること、投稿のルール、利用するときの注意点まで、国内最大の暗号資産メディアCoinPostがまとめました。
15:30
バイナンス60億ドル流出、韓国政府は対北制裁の議論に至らず
韓国統一省の当局者は5日、北朝鮮の関与が指摘される大手仮想通貨取引所バイナンスの60億ドル超の不正流出をめぐり、政府内で対北制裁の議論はまだ始まっていないと明らかにした。FBIの断定や金与正氏の否定談話とあわせて経緯を整理する。
15:00
ヘイズ氏、AI大型IPOの希薄化に警鐘 ビットコインなどへの波及を予想
BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏が、SpaceXやアンソロピックなどAI大型IPOのロック解除による希薄化を警告。株価低迷がAI関連債の利回り上昇と米銀行の信用縮小を招き、ドル流動性の低下を通じて仮想通貨市場に波及すると分析した。
14:10
英資産運用大手シュローダー、新興国債券ファンドをソラナでトークン化
英資産運用大手シュローダーは4日、新興国債券ファンドのトークン化持分をソラナ上で提供開始した。RWA基盤のセントリフュージと連携し、同社初のソラナ展開となる。現金や短期国債が中心だったトークン化がアクティブ運用の債券戦略へ広がる。
13:35
仏銀行アルケア、ハッキング被害で自社口座から不正送金と発表、仮想通貨に換金の可能性
仏銀行グループのクレディ・ミュチュエル・アルケアは、ハッキングで攻撃者が自社口座から他行へ送金し、仮想通貨に換金した可能性があると説明した。顧客資産への影響はないとしている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧