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上値の重さ目立つビットコイン、イーサリアムクジラはポリゴン(MATIC)に関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融市場の市況

米連邦準備理事会(FRB)は15日、米連邦公開市場委員会(FOMC)にて、テーパリング(量的緩和縮小)の加速を決めた。当初、一過性のものだと見立てていた物価高といったインフレ率の高止まりが背景にある。

世界経済の正常化と米当局の金融引き締めに伴い、米ドルなどのインフレヘッジに投資家の関心が移行しつつある。

11月の米国のインフレ率(米消費者物価指数)は、過去最高の前年比+6.8%に達した。これは1982年6月以来の水準だ。

出典:米労働省労働統計局

The Arcane Researchのデータによれば、供給上限の定められたビットコイン(BTC)は、金融市場におけるインフレヘッジ手段としてもっとも機能している。

2020年1月〜2021年12月までの同期間において、ゴールド(金)のリターン+8%、S&P 500(米国株式)+33%に対し、ビットコインは+520%ものリターンをマークした。

Arcane Research

資産運用最大手ブラックロックのポートフォリオ・マネージャーを務めるRuss Koesterich氏は、他の資産に対するヘッジ手段として、金(ゴールド)の有効性が低下していると警鐘を鳴らした。一方、米ドルに対しては依然として負の相関を示しており、ドルヘッジとしては機能が認められる。

関連:「金のインフレヘッジ効果が低下」ブラックロック担当者の分析

21年5月以降、金融引き締め(利上げ)議論が進む中、ドルインデックスの上昇が続く。

ドルインデックス(2014年〜2021年)

ドルインデックスとは、複数の主要通貨に対する、米ドルの為替レートを指数化したもの。

ゴールド市場やビットコイン市場は、マクロ要因としてドル買いと逆相関する傾向にある。20年3月のような極端なリスクオフ局面では、手許資金の確保や追加証拠金の捻出のため、リスク資産全般が売られやすい。

代替資産性を持ち、デジタル・ゴールドと呼ばれるビットコインは、ゴールド市場との比較や議論の俎上に載せられることも少なくない。

世界最大手ヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエイツ」の創設者であるレイ・ダリオ氏は、マーケットウォッチのインタビューで、「中央銀行が経済支援策(金融緩和)で米ドルを大量増刷することは、希釈化による価値の低下を招く」「このような局面では、必ずしも現金に替える必要はなく、流動的かつ分散された資産ポートフォリオを勧めたい。」とした上で、株や債券、コモディティ、金のほか、自身のポートフォリオにビットコインを一部組み込んでいることを認めた。

若い世代にとって、金の代替品であるとの見解を示した。

ビットコイン(BTC)

17日のビットコイン価格は、前日比-2.8%の543万円(47,800ドル)に。

BTC/USD日足

16日は米連邦公開市場委員会(FOMC)通過の安心感から米株とともに反発したが上値は重く、反落した。 2021年は相場高騰が続いた年であったことから、利益確定による手仕舞い・納税売りが先行した可能性が考えられる。年末年始に向けて出来高が萎み薄商いとなれば、ボラティリティ(価格変動性)の拡大も懸念されるだろう。

強気トレンドに回帰できるかどうかの目下の焦点は、戻り売り圧力に押さえ込まれる中、2つのトレンドライン(①)を抜けられるかどうか、52,000ドル付近(②)のレジスタンスライン(上値抵抗線)を抜けられるかどうかに集約されそうだ。フィボナッチ・リトレースメントの38.2%戻りは52,540ドル。

主要サポートライン(下値支持線)は42,000〜43,000ドル。200日移動平均線は47,027ドル。

イーサリアム(ETH)

CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のイーサリアムの建玉が、新記録を達成した。総建玉は初めて10億ドルを超え、イーサリアム先物の取引プラットフォームとして存在感を増している。市場シェア全体の10%を占めるまでに至った。

Arcane Researchはこの点について、機関投資家がデジタル資産の取引に熱心であることを示していると分析した。

Arcane Research

ポリゴン(MATIC)

イーサリアム(ETH)のスケーリングソリューションとして注目を浴びるPolygonのコア開発チームは14日、Ethereum Improvement Proposal1559(EIP-1559)のテストネット実装を発表。トークンをバーン(焼却)する方針を示した。

これに先んじて今年8月、需要と供給によって高騰するガスプライス(取引手数料)がボトルネックとなる中、イーサリアムのロンドン・ハードフォークで改善提案「EIP-1559」が実装され、今日までの大量バーンをもたらした。

EIP-1559は、手数料計算の主要メカニズムとしてファーストプライスオークションを廃止する代わりに、次のブロックに含まれるトランザクションの基本料金 (ベースフィー)と、処理を高速化するための優先料金が発生する。その後、ネットワークの混雑状況に応じて変動する基本料金がバーンされる仕組みとされる。

関連:時価総額2位のイーサリアム、ロンドンHF後も一転して買われる バーン数は早くも3500ETH超え

この点について、公式ブログでは、「トークンバーンによるデフレ圧力は、トランザクション処理の報酬がMATICで表示されるため、バリデーターとデリゲーターに利益をもたらす」としている。

オンチェーン分析IntoTheBlockによると 、ポリゴン(MATIC)の大規模トランザクションは、過去24時間で112%急増。

WhaleStatsのデータによると、イーサリアムに生息するクジラ(大口投資家)は、1400万ドル相当のMATICを積み増した可能性がある。

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