はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

分散型ネットワークTerra、米SECとの訴訟で反論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Terraform、SECの召喚状に異議

Terraブロックチェーンを開発するTerraform Labs(以下、テラフォーム)は先日、米証券取引委員会(SEC)との訴訟で、新たな申し立てを行った。SECが発行した召喚状について異議をまとめた格好だ。

経緯として、まずSECの職員が、ニューヨークで9月に開催されたカンファレンス「Mainnet 2021」中にテラフォームのDo Kwon CEOに法廷への召喚状を渡したことがある。召喚状は、Kwon氏とテラフォームに対して「文書と証言を収集する調査召喚に応じること」を強制する裁判所命令を求めている。

Kwon氏はこのことが、不適切な手続きで規則に反して行われているとして、SECを10月に起訴した。

召喚状は、テラフォームが提供する、株式トークンなどの合成資産を生成する「Mirror Protocol」を対象とするもの。SECは、特に、このプロジェクトのガバナンストークンが米国の証券法に違反しているかどうかを調査したい意向である。

関連分散型決済ネットワークTerra、米SECを訴える

ガバナンストークンとは

分散型プロトコルの運営について、ユーザーをはじめとする関係者が投票するためのトークンである。トランザクション数や利用する企業数が増加することでネットワーク価値が上がれば、投票によって影響を与えられることは希少なリソースになる。ネットワークの投票権の価格は、保証するネットワーク価値によって指数関数的に上がる。

▶️仮想通貨用語集

「SECは管轄外」と主張

Kwon氏側は17日、SECの召喚状に対して反対意見を提出。テラフォームの弁護団は、召喚状を渡された際に、SECが、その実務規則と行政手続法に違反したと主張している。

SECの規則では、その職員が、弁護士を代理人とする個人に対して、特別な許可を得ずに調査召喚状を送達することが禁止される。しかし今回SECは、テラフォームやKwon氏が、すでに弁護士を代理としていることを知りながら、Kwon氏らに直接召喚状を発行したという。

また、SECは法的な管轄権を欠いているとして、次のように述べた。

テラフォームは、シンガポールの法律に基づいて設立され、シンガポールと韓国に事務所を構えている。Kwon氏は韓国籍で、シンガポールに居住している。法令によると、SECは米国外で行政召喚状を発行ことはできない。

その代わり「SECは、シンガポール、韓国、米国のすべてが加入する証券監督者国際機構(IOSCO)などの国際的な組織による取り決めを通じて、テラフォームに情報提供を要求することが可能」だと続けている。

証券監督者国際機構(IOSCO)とは

世界各国の証券監督当局や取引所等から成る機関。投資家保護のための法的遵守確保、不正行為に対する法執行、監督や規制・市場発展に関する情報交換などを目的としている。

▶️仮想通貨用語集

ただ管轄権の問題については、米国ユーザーが関わる取引についてはSECが権限を持つとする意見もある。Anderson Kill法律事務所のパートナーである、Preston J. Byrne氏は以前、「SECが規制する範囲は無限ではないものの、かなり広く、米国内で発生した、あるいは米国の投資家を対象とした証券取引に対して権限を行使できる」と述べていた。

テラフォーム側は、そもそも同社が有価証券を発行してはいないとも主張。第三者が合成資産を生成できるようなプラットフォームを提供するが、テラフォームはそれらの資産を販売しているわけではないと説明した。

テラフォーム上で発行される米ドルステーブルコインUSTはDAIの時価総額を超えて4位にランクインした。USTの流通数は現在1兆円を超えている。(CoinGeckデータ参照)

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルの770億円調達やジーキャッシュ高騰の背景分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
週明けから急落のビットコイン、相場復調の前提条件は?|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は続落の見通し。AIバブル崩壊や景気後退懸念から1560万円周辺まで下落。ただし短期筋の97%が含み損となっており、下値余地は限定的との指摘も。bitbankアナリストが今後の展望を解説。
11:00
週刊ニュース|金融庁の仮想通貨ETF関連デリバティブ国内提供への見解に高い関心
今週は、暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供に対する金融庁の見解、ビットコインの10万ドル割れ、仮想通貨の最新市場分析に関する記事が関心を集めた。
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧