はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

パキスタン商工会議所、仮想通貨取引の促進政策を政府に提言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「国家的な仮想通貨戦略が急務」と提言

パキスタン商工会議所連合会(FPCCI)のNasir Hayat Magoon会長は19日、パキスタン人が保有する暗号資産(仮想通貨)の価値は約200億ドル(約2.3兆円)に上ると主張した。また、パキスタン政府に仮想通貨取引を促進する政策を導入するよう呼びかけている。Pakistan Observerが報じた。

Magoon会長は、記者会見で、200億ドルという仮想通貨保有額は、FPCCIの調査報告書に基づくと述べている。

パキスタン商工会議所連合会(FPCCI)とは

英語でFederation of Pakistan Chambers of Commerce & Industry。1950年設立。パキスタン民間セクターの総意を代表しており、輸出、海外投資、経済活動活性化などについて政府に助言を行っている。

▶️仮想通貨用語集

FPCCIは、パキスタンにおける仮想通貨の状況についての報告書を発表しており、2020年から2021年の概要をまとめ、政策提言を行っている。「国家的な仮想通貨戦略を早急に策定することが必要だ」という。

パキスタンにおける仮想通貨

FPCCIは現況に関して、ブロックチェーン分析企業チェイナリシスのレポートを参照しながら、仮想通貨の保有額が約200億ドルに達し、2020年から711%と急激に増加していると指摘した。パキスタンは、草の根で仮想通貨が普及している程度を測定するチェイナリシス独自の「仮想通貨採用指標」で世界3位にランクインしている(8月発表)。

関連「日常的に仮想通貨を利用する国」ランキング2021 上位の国が変化

FPCCIは、このように仮想通貨をめぐる活動が活発している中で、仮想通貨を正式に資産クラスとして認め、規制や投資の環境を整えていくべきだと論じた。

報告書によると、現在、パキスタンの法的枠組みは仮想通貨を「グレーゾーン」に置いている。パキスタンの中央銀行は、市民に対して仮想通貨に手を出さないよう勧告しており、中銀の傘下にある企業に対しては仮想通貨取引を禁止している。しかし、多くの投資家が検知されにくいピアツーピア(P2P)取引を行っているという。

P2Pとは

専用のサーバーを介せず、接続されたコンピューター同士がコミュニケーションするネットワーク形態のこと。

▶️仮想通貨用語集

政策提言

FPCCIは、むしろ仮想通貨を認め、規制していくことにより恩恵が得られるとしている。政策提言として、以下のような項目を挙げた。

  • 株式投資と同様の課税制度を導入し、新たな税収源とする。
  • 法律を見直し、仮想通貨取引やマイニング活動を規制しうるセクションを導入する。
  • パキスタン証券取引委員会(SECP)が、その傘下に正式な仮想通貨取引所を設置する。
  • 仮想通貨の上場投資信託(ETF)を立ち上げる。

この内、ETFについては「多様なポートフォリオを求める地元の投資家にとって、魅力的な投資オプションとなる。さらに、国内外から投資を呼び込み、パキスタンの株式市場の流動性を高めることにもつながる」と述べている。

規制面については、仮想通貨取引を追跡するメカニズムの必要性や、海外への資本流出を避けるための制限、仮想通貨を法定通貨としては採用しないことなどに言及した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧