はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン支持派の米議員、来年に包括的な仮想通貨法案を提出予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産の分類方法から消費者保護まで

ビットコイン(BTC)支持派として知られるシンシア・ルミス米上院議員は、異なるデジタル資産の分類及び課税方法を定義する包括的な暗号資産(仮想通貨)法案を、2022年に連邦議会へ提出する予定がわかった。

超党派の共同提案者を歓迎します!あなたの選挙区の上院議員に、連絡をとって検討するよう働きかけてください。

ブルームバーグの報道によると、ルミス議員の案には以下のような項目が含まれるという。

  • どの資産クラスに属するかの明確な指針
  • 消費者保護の提供
  • ステーブルコインの規制
  • 仮想通貨市場を監督する新たな組織の創設

なお、新たな監督組織は、証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)との共同管轄下に置かれる予定とのことだ。

ワイオミング州選出

ルミス氏はワイオミング州選出の共和党議員。同州はテキサス州やフロリダ州などと並んで米国内でも仮想通貨に対して先進的な地域の一つとして知られる。

ワイオミング州議会は2019年、新たにカストディ銀行に類似した機能を持つ、特別目的預託機関(SPDI)制度の設立を承認。SPDIは、従来の資産以外にもデジタル資産を扱うことが可能だが、同州では、その定義を明確にしたデジタル資産法も今年の改正を経て7月1日に発効している。

州銀行局によると、すでに四機関がSPDIとして新たなデジタル資産銀行設立の承認を得ているとのことだ。

特別目的預託機関(SPDI)とは

特別目的預託機関(SPDI)とは、2019年に米ワイオミング州議会が新しく金融機関の地位として制定したもの。仮想通貨企業は法的根拠を得て、カストディや資産管理サービスを提供できるようになる。従来型資産も取り扱うことができるが、通常は顧客の法定通貨預金で融資を行うことは禁じられる。

▶️仮想通貨用語集

関連:米ワイオミング州、新たな「デジタル資産銀行」の設立を認可

しかし、ルミス議員はSPDI枠で認可を受けた機関が、法的要件は満たしているのにも関わらず、未だに連邦準備制度理事会(FRB)から、FRBに口座開設の承認を得られていないと指摘。銀行業務の開始が妨げられているとしてFRBを批判している。「デジタル資産への政治的なアプローチ」を許すジェローム・パウエルFRB議長の再任とラエル・ブレイナード理事の次期副議長指名に対して「疑念を抱いている」と付け加えた。

関連:仮想通貨支持派の米上院議員、パウエル議長の再任を不支持

ビットコインの保有

ルミス議員は以前よりビットコイン支持を表明している議員の一人で、上院銀行委員会のメンバー。同氏はBitpayのプラットフォームを介して、ビットコインで政治献金を受け付けている。

同氏が初めてビットコインを購入したのは、2013年で当時の価格は1BTC=330ドル(約3万8,000円)だったという。

今春には、上院に提出した年次財務開示書で、10万ドル(約1,150万円)から25万ドル(約2,860万円)相当のビットコインを保有していることが明らかになった。さらに8月には5万ドル(約570万円)から10万ドル(約1,150万円)分の範囲で追加購入したことを申告している。

関連:米上院議員、8月にビットコイン買増し──財務報告

ルミス議員は11月、米CNBCのインタビューでビットコインは「完全に分散化されたコモディティ」であり、デジタルゴールドであると主張。そのため、ビットコインは普及していくだろうが、その他の仮想通貨の多くは、商品よりも「証券」のような性質を持つものが多く、ビットコインとは異なる方法で監視されるべきであるとの考えを明らかにしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
06:00
ビットコイン取引が快適なのは?主要取引所を手数料・板の厚み・ツールの充実度で徹底比較
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました
05:55
トランプ大統領発言「ビットコインがドル圧力緩和」仮想通貨産業の雇用創出を評価
トランプ大統領が28日記者会見でビットコインのドル圧力緩和効果を言及、米国の仮想通貨産業構築と雇用創出への前向きな評価を表明。
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧