2022年のビットコイン展望
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)について新年の展望を明らかにした。
同国は昨年9月、ブケレ大統領の下、世界で初めてビットコインを法定通貨に定めた国である。
2022 predictions on #Bitcoin:
— Nayib Bukele 🇸🇻 (@nayibbukele) January 2, 2022
•Will reach $100k
•2 more countries will adopt it as legal tender
•Will become a major electoral issue in US elections this year
•Bitcoin City will commence construction
•Volcano bonds will be oversubscribed
•Huge surprise at @TheBitcoinConf
ブケレ大統領は、2022年における展望として、以下の6点を挙げた。
- BTC価格は10万ドル(約1,100万円)に到達する
- さらに2ヵ国がビットコインを法定通貨にする
- 今年の米国選挙における要点の一つとなる
- ビットコインシティの建設が開始される
- 「ボルケーノ・ボンド」への申し込みが殺到する
- ビットコインカンファレンスで大きなサプライズが発表される
ビットコインの強気な予想価格について、特に根拠は明かしていない。
「ビットコインシティ」とは昨年11月に、エルサルバドル政府が構想を明かしたもの。仮想通貨推進特区であり、火山の地熱エネルギーを利用して都市の電力を確保し、ビットコインのマイニングも行う予定だ。
所得税やキャピタルゲイン税その他をゼロにする税制面での優遇措置も計画されている。
ビットコイン関連インフラのための債権
ブケレ大統領が「ボルケーノ・ボンド」(火山債)と呼んでいるのは、ビットコイン債権のこと。同氏が建設を表明したビットコインシティの予算を確保する手段として10億ドル(約1,100億円)相当の発行を予定。米ドル建の10年債であり、年率は6.5%とされている。
債権の販売収益の半分は、ビットコインの購入に充てられ、残りはエネルギーと仮想通貨マイニングのインフラ建設プロジェクトに充当される見込みだ。
債券発行でエルサルバドルに協力するのは、デジタル資産インフラ企業Blockstream。同社のSamson Mow最高戦略責任者によると、配当は、米ドルか、米ドルと紐づけられたステーブルコインであるテザー(USDT)で支払われるという。
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エルサルバドルがビットコインを法定通貨としたことは、それを批判的にみる国際通貨基金(IMF)から同国が新規融資を得る上で不利に働くとされる。そこで、エルサルバドルは、他の資金調達手段として「ボルケーノ・ボンド」を計画しているのではないかと意見する識者もいる。
また、2021年の「ビットコインカンファレンス」で、ブケレ大統領は、ビットコイン法定通貨化法案を成立させる方針を表明した経緯がある。ビットコイン法以外にも、エルサルバドル政府はビットコインを購入するなど革新的な取り組みを続けており、新たな発表を示唆した。
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エルサルバドルのビットコイン法とは
米ドルと並行する形で、ビットコインを法定通貨として認め、市民がビットコインを全ての決済シーンで利用できることを定めている。エルサルバドルのブケレ大統領が推進した法案で、2021年6月9日に議会によって可決された。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例となった。
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