米NFT業界初のロビー活動、Dapper Labsが政策提言へ

NFT業界初のロビー活動

カナダのブロックチェーン・暗号資産(仮想通貨)関連企業Dapper Labsは3日に開示された文書によると、昨年12月10日に米国政府にロビー団体として登録したことが分かった。これから政策要望を政府、行政に伝える活動を行っていくと考えられる。

ロビー活動とは

個人や組織が、政策に対する要望を政治家や行政官などに伝えること。米国では合法的な活動であり、ロビイストとして公式に登録する必要がある。

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Dapper Labsがロビー活動を行うために契約した会社Crossroads Strategiesは、「NFT(非代替性トークン)、ブロックチェーン、金融サービスに関する政策」についてロビー活動を行うと報告している。

Dapper Labsは11月より、連邦通信委員会など米国政府で勤務していた経験を持つAlison Kutler氏を、政府関係部門の責任者として雇用。Kutler氏は、同社のロビー活動も担当していく見込みだ。

Dapper Labsの広報担当者、Rachel Rogers氏はロビー活動について「Web3.0の教育活動とメインストリーム採用」を推進し、「この技術が社会にもたらす利益」を擁護していくことを目指すと述べた。

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

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Dapper Labsは、Flowブロックチェーンを開発した企業で、「NBA Top Shot」や「CryptoKitties」など人気のNFTコレクションを提供していることで有名だ。

米国議会では、NFT規制についての本格的な議論がまだ行われていない。Dapper Labsがこうした分野で政策提言していくことも考えられる。

仮想通貨業界のロビー活動活発化

仮想通貨業界は政策提言に費やすリソースを増やしている。ワシントンポストによると仮想通貨業界は、2020年に280万ドル(約3.2億円)をロビー活動に使っていたが、2021年には、9月までの間で、すでに490万ドル(約5.7億円)をロビー活動に費やしていた。政策提言を担当するスタッフも増やしている。

例えば、米最大手仮想通貨取引所コインベースは昨年(2021年)9月にロビー活動プログラムを再開し、第3四半期だけで約9,000万円を費やしていた。

仮想通貨セクターが成長すると共に、議会で関連事項が議論される機会も増えている。こうした中、コインベースの広報は「規制に関する議論」について業界を代表するため「公共政策上での存在感を高めようとしている」と述べた。10月には政策提言も公開、独立した規制機関の必要性などを訴えた。

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また、2021年には、仮想通貨セクターが議会の公聴会に呼ばれる機会も増えた。12月には「デジタル資産と金融の未来」と題する公聴会に、仮想通貨取引所FTX、USDコイン(USDC)の運営などを行う米サークル社、仮想通貨マイニング企業Bitfuryを始め、仮想通貨関連の6団体から代表が招かれ証言している。

この公聴会に出席した後、FTXのSam Bankman-Fried CEOは、改めてステーブルコイン規制についての意見を表明した。

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