米財務省、仮想通貨ウォレット規制案の検討再開へ

FinCenの仮想通貨ウォレット案、再び始動

米財務省は31日、バイデン政権への移行で一時保留となっていた暗号資産(仮想通貨)ウォレットの規制案の検討を再開することを発表した。

今回、米財務省が6ヶ月毎に公開する予定表から同規制案の検討が再開することが公表された。予定では、法案は以下のように紹介されている。

FinCENは、銀行機密保護法(BSA)を施行する規則改正を提案。

銀行およびマネーサービス事業者(MSB)に対し、非ホスト型ウォレットに保管されている兌換性(だかんせい)仮想通貨(CVC)または法定通貨としての地位を有するデジタル資産に関する取引、および非ホスト型ウォレットやFinCENの管轄区域のウォレットなどに関して報告書の提出、記録の保存と顧客の身元確認を求める。

出典:米連邦官報

また、同規制案については2022年9月までに最終判断を下す予定であることが発表された。バイデン政府は2月にも国家安全保障の観点から仮想通貨に対する大統領令の発令を検討している可能性が浮上しており、米政府が仮想通貨規制の明確化に向けて動き出していると言える。

関連:米政府、仮想通貨を国家安全保障問題として規制か=報道

業界大反発の仮想通貨ウォレット案

同規制案は2020年12月に当時のスティーブン・ムニューシン財務長官が提出したもの。いわゆる「自己ホスト型ウォレット」について、仮想通貨取引所などで3000ドル(約31万円)を超える引き出しに対してKYC(顧客身元確認)の厳格化を求めていた。

また、1万ドル(115万円)を超える仮想通貨取引についてはFinCEN(金融犯罪取締ネットワーク)への報告義務が発生するなど、業界を厳しく取り締まる法案だったため、業界関係者からは批判が殺到するなど物議を醸した。

関連:「金融包摂でも大きな懸念」米仮想通貨ウォレット規制案にコインベースやクラーケンが猛反発

その後、同法案は21年1月にトランプ政権から現バイデン政権へ移行する際に、バイデン大統領が「未定のルール作り」に対して審査の凍結を発令したため、一時保留となっていた経緯がある。

関連: 米国の仮想通貨ウォレット規制案、一時保留に──バイデン新政権下

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