はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米政府、仮想通貨を国家安全保障問題として規制か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国家安全保障に関する覚書(NSM)発令か

米政府が2月頃に暗号資産(仮想通貨)に関する大統領命令の発令を検討している件で、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨を国家安全保障の問題として規制する方向で進んでいることがわかった。

関係筋の話として金融メディアのバロンズが続報として発表した。

今週24日時点では、バイデン大統領が仮想通貨のリスクとオポチュニティの調査を各省庁に依頼し、2022年後半までに経済面、規制面および国家安全保障の観点から、仮想通貨の課題点について報告書を提出することを義務付ける方針だったことがわかっていた。

関連: 米政府、仮想通貨関連の大統領令を準備中か=報道

今回バロンズに対して、ホワイトハウスの関係者はバイデン政権が仮想通貨に関する国家安全保障に関する覚書(NSM)を発令する予定であるとコメント。24日時点の情報と同様、政府機関に仮想通貨だけではなく、ステーブルコイン、NFT(非代替性トークン)などの調査報告を義務付けるという。

これはデジタル資産領域を総合的に検討し、政府の方針に一貫性のある政策の策定を行うために設計されている。

報告対象に含まれる機関は24日時点で判明していた国防総省と商務省のほか、行政機関の国家経済会議やホワイトハウス傘下の経済諮問委員会も含まれる予定。さらに、「仮想通貨は国家安全保障にも経済的な影響を与える」ことから、国家安全保障会議も関与する見込みだ。

情報筋によれば、報告期間は3ヶ月から6ヶ月を想定しており、ホワイトハウス側は各機関との政策調整を行うという。また、各国との連携と規制の一貫性を視野に、他国の規制との同調を求める方向だとしている。

ロシアの仮想通貨動向

ウクライナ情勢を巡り米国との緊張が高まるロシアは、プーチン大統領が政府と中央銀行に仮想通貨規制の策定を指示。特にマイニングについては優位性があると強調したほか、関係筋の話としてマイニングの合法化に傾く政府の考えを支持している模様だ。

関連:露プーチン大統領、仮想通貨マイニングを認める意向か

両国のトップから対照的な仮想通貨規制のスタンスが垣間見える点に注目が集まっている。

また、今回仮想通貨に関して発令が示唆される「国家安全保障に関する覚書(NSM)」は先週19日にもサイバーセキュリティーの領域において発令されたばかり。米国では21年5月のコロニアル・パイプライン社を筆頭に、ランサムウェア攻撃が多発。

ランサムウェア攻撃とは

企業などのコンピュータを強制的にロックしたり、中のデータを勝手に暗号化したりして、元の状態に戻すことと引き換えに身代金(ランサム)を要求する行為。身代金の支払いにおいて仮想通貨が利用される事例が多発しており、国際問題になっている。

▶️仮想通貨用語集

背景にはロシア政府の関与した可能性が浮上しており、19日の覚書では国家安全保障の観点から米国のサイバーセキュリティ向上を急務に挙げていた。

関連:バイデン氏、米露首脳会談でランサムウェア攻撃についてロシア政府と議論

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧