はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米政府、仮想通貨関連の大統領令を準備中か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大統領令の可能性

米政府のバイデン政権は、早くて2月中にも暗号資産(仮想通貨)に関する大統領命令の発令を検討していることがわかった。関係筋の話としてブルームバーグが報じた。

現時点では、各省庁主導で規制アプローチを取っており、ブロックチェーン業界から「一貫性に欠ける」との指摘もある中、ホワイトハウス主導の政府戦略を公開する見込み。連邦政府機関は度重なる会議の末、リスクとオポチュニティ(事業機会)の両面から暗号資産(仮想通貨)を精査しているとされる。

発表は近々、バイデン大統領からの「大統領令(Executive Order)」として行われる予定。CBDC(中央銀行デジタル通貨)戦略の一環でデジタル人民元の開発を急ピッチで進める中国などを念頭にした国際情勢も踏まえた上、仮想通貨に対するスタンスや方針を打ち出すものとみられる。

また大統領令では、仮想通貨の経済面、規制面および国家安全保障の観点から、仮想通貨の課題点について報告書を提出することを各省庁に義務付ける内容となる。第1回は、2022年の下半期中の提出を課す模様だ。

報告の想定される機関には、金融監督機関のトップが参加する金融安定評議会(FSOC)をはじめ、国務省、商務省などの関係省庁も含まれる見込み。先進国でも暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンの利活用が急速に進む中、米ドルの優位性の観点などから、国際競争力を保つ意図も想定される。

なお、大統領令関係者によれば、大統領令は発令後も最終決定までに”変更される可能性は十分あり得る”とコメントした。現在のスタンスの原則を維持しつつ、時代に合わせて臨機応変に対応できるよう求める可能性もある。

米国の大統領令は、法律と同等の効力と法的拘束力を持つ反面、従来の法案とは異なり米国の上院と下院議会の承認を得る必要はない。

仮想通貨の国際情勢

ビットコイン政策で特に先進的な取り組みを進めるのは、中南米の小国であるエルサルバドルだ。21年9月、世界で初めてビットコインを法定通貨として認可したほか、政府主導のビットコイン運用も開始した。

先週末にかけてビットコイン価格が40,000ドルを下回った際には410BTCの買い増しを明らかにしたが、国としてのリスク許容度が高すぎるとして賛否両論も呼んでいる。

関連:エルサルバドル政府、410BTCのビットコイン買い増し

中国の動きも影響か

CBDC(中央銀行デジタル通貨)の研究・開発では、上述した通り中国の動向に注目が集まる。中国の中央銀行である中国人民銀行は「デジタル人民元」の開発を2014年から進めており、2020年後半から中国各地で実証実験を行なっている。

「デジタル人民元」は、今冬に北京で開催予定の冬季五輪でも大型の実証実験を行う予定が以前から示唆されており、プライバシー保護の観点などから懸念も高まっている。

関連:米議員が警鐘「北京冬季五輪でデジタル人民元を米選手に使用させてはいけない」

このような「デジタル人民元」の動きは、米ドルの優位性に脅威をもたらすとの指摘もあり、関係者によれば、CBDCを米国が発行する可能性についても何らかの意思表明をする可能性もある。

一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は先週20日に、CBDCに関する協議書を発表したばかり。ジェローム・パウエル議長が以前からコメントしてきた通り、慎重な姿勢を堅持するとの見方もある。

関連:米FRB、中央銀行デジタル通貨についての協議書を発行

CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略称。各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。代表例としては、中国のデジタル人民元やバハマのサンド・ドルなど。

▶️仮想通貨用語集

関連: 中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

パウエル議長は、仮に米政府がデジタル・ドルなどのCBDCを発行した場合にも、民間発行型のステーブルコインとの両立は可能であると発言。適切な規制の下であれば共存できるとの姿勢を示した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧