CoinPostで今最も読まれています

バイデン氏、米露首脳会談でランサムウェア攻撃についてロシア政府と議論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイデン就任後初、米露首脳会談

G7閉幕後、米バイデン大統領と露プーチン大統領は16日、スイス・ジュネーヴで首脳会談を実施し、サイバーセキュリティや一部暗号資産(仮想通貨)を用いるランサムウェア攻撃について議論を交わした。バイデン大統領の就任後、初の会談だった。

政府関係者によれば、当初4時間に回ると想定された会談は2時間半で終了し、サイバーセキュリティ、特にランサムウェア攻撃などについて重点的に語った。また、2021年に入り、両国とも大使を自国に帰国させるなど緊張が高まっていたが、最終的には大使の派遣、外交関係に関する協議を行うことに合意した。

ランサムウェア問題

バイデン政権はこれまで、5月に発生したコロニアル・パイプラインや精肉大手JBSのランサムウェア攻撃をロシアのハッキング集団に結びつけてきた。プーチン大統領はロシア政府の関与を否定したが、米政府はロシア政府に警戒を示し、少なくともロシア連邦内でのハッキング集団の活動を許容していると批判していた。

ランサムウェア攻撃とは

企業などのコンピュータを強制的にロックしたり、中のデータを勝手に暗号化したりして、元の状態に戻すことと引き換えに身代金を要求する行為。身代金の支払いにおいて仮想通貨が利用される事例が多発しており、各国政府はサイバー対策が急務になっている。

▶️仮想通貨用語集

バイデン大統領は「特定の重要インフラは、サイバー攻撃やその他の攻撃手段の『対象外』とすべきだ」と発言。さらに「責任国は、自国の領土でランサムウェア活動を行う犯罪者に対して行動を起こす必要がある」と強調した。

会見後、バイデン大統領はプーチン大統領と共に「他国で発生した具体的な事例のフォローアップ」を進めていく方向で合意したと明かしている。

さらにバイデン大統領は、プーチン大統領が上述した「特定の重要インフラ」への攻撃を実行した場合の結果を理解しているかという問いに、以下のように答えた。

私は彼に、我々が重要なサイバー能力を持っていることを指摘した。そして彼はそれを知っている。

もし彼らがこれらの基本的な規範に違反した場合、我々もサイバー的な方法で対応する。

ただ、ランサムウェア攻撃などサイバー的な攻撃は軍事的な対応には繋がらないと述べ、プーチン大統領と「軍事的対応については議論しなかった」と説明した。

一方、プーチン大統領も会談後、サイバーセキュリティが重要な議題だったと述べ、「サイバーセキュリティ分野は世界的に非常に重要」と言及。

しかし一貫して、米国でのランサムウェア攻撃に関するロシア政府の関与を否定し、「最も多くのサイバー攻撃が発祥している国は米国だ。2位はカナダ、3位はイギリスと続く」と発言。また、ロシアの医療システムへの攻撃が米国のサイバー空間から発生したにもかかわらず、米政府は対応していない点も指摘した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/16 火曜日
17:08
暗号資産取引関連の損益計算、約15%が「今回が初めて」と回答|Gtaxアンケート
株式会社Aerial Partnersが実施した「Gtax」利用者向けの2024年暗号資産(仮想通貨)確定申告アンケート結果。取引用途が多岐にわたり、計算処理が複雑化する中で、損益計算の計算ツールへの切り替え需要が高まっていることが示された。
16:23
テレ朝グループのBCGアクセラレータープログラム、競走馬育成ゲームを発表
株式会社テレビ朝日と株式会社テレビ朝日ミュージック、extra mileがブロックチェーンゲームアクセラレーター「tv asahi Blockchain Games」を立ち上げ。インキュベーションからパブリッシングまでのサポート。初のゲームタイトル「NEOBRED」も注目。
14:25
リップル裁判、23日の公判前にSECと和解する可能性は
米証券取引委員会対リップル社の公判が4月23日に迫る中、16日に公判前会議が予定されていることから、両者が和解するのではないかとの憶測が広まっている。
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。
06:20
OKX、ソラナミームコイン2銘柄新規上場
これらの仮想通貨銘柄はこれまで価格が大きく上昇してきてソラナの代表的なミームコインとなった。MEWは前日比で25.7%値上がりしている。
05:50
STEPNとアディダス提携、NFTスニーカーリリースへ
NFTの第一段階ラッフルミントは、日本時間4月17日9時よりアローリストのメンバーのみを対象とする。このコラボNFTを保有しているユーザーには、特典が今後付与される予定だ。
04/15 月曜日
16:12
香港当局、ビットコインとイーサリアムの「現物ETF」を上場承認
香港当局は15日、アジア初となるビットコインETFとイーサリアムETFの上場承認を行なった。中国マネーの流入や米SEC(証券取引委員会)におけるイーサリアム現物ETFへの影響が注視される。
13:52
オーストラリア当局、無認可の仮想通貨マイニング企業3社を提訴 
豪当局は仮想通貨マイニング企業3社を提訴した。金融ライセンスを取得せずに、年金ファンドで仮想通貨関連商品に出資するよう勧誘していたとされる。
11:52
ビットコイン急落後の週明け相場、2400億円相当の大規模ロスカットも
イスラエルとイランの対立先鋭化および中東情勢悪化に伴いビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)相場が暴落して迎えた前週末。先物市場では2400億円相当の大規模ロスカットが発生した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア