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ライトコイン、大型アップグレード「MimbleWinble」を正式リリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大型アップグレードがリリース

暗号資産(仮想通貨)ライトコイン(LTC)の開発を支援するライトコイン財団は1月31日、プライバシー機能を高める大型アップグレード「ミンブルウィンブル拡張ブロック」(MWEB:MimbleWinble Extention Block)が、正式にリリースされたと発表した。

MWEBは、財団による公式提案から2年以上の開発・テスト期間を経て、サイバーセキュリティ企業Quarkslabがコード監査を完了。「ブロックチェーン上の取引におけるプライバシーに関して、新たに貴重なセキュリティ強化を提供するプロトコル」と評価された。

ソフトフォークであるMWEBはLitecoin Core 0.21.2の一部で「リリース候補」とされており、MWEBが有効化されるかどうかは、最終的にマイナーの投票にかかっている。コミュニティの投票で閾値を満たすと起動される日時が固定され、MWEBが稼働することになる。メインネット上の展開は今後数ヶ月以内と考えられているようだ。

MWEBの主要開発者であるDavid Burkett氏は、MWEBをライトコインの進化における重要な一歩と位置付け、次のようにコメントしている。

MWEBがオプションとして提供する機密性により、ユーザーは小さな日常品から給与、家の購入に至るまで、重要かつ必要な保護を得ることができる

ライトコインの生みの親であるチャーリー・リー氏は、MWEBのリリースにあたり、 Burkett氏をはじめとする開発者チームの過去2年間にわたる弛まぬ努力と献身に敬意を表し、寄付を通してライトコインMWEBファンドを支えたコミュニティに感謝の意を表した。

関連:仮想通貨LTC、匿名機能を選択式で導入 ライトコイン財団が正式提案

プライバシー機能

パブリック・ブロックチェーンは取引の透明性が高いことで知られるが、裏を返せば取引のプライバシー面で基本的な配慮に欠けるとも言える。ユーザー/ウォレット間の送金額は公開されているため、ウォレットの保有額や受取額、送金額は誰でも確認することが可能だ。そのため、個人の財務状況に関して、銀行口座が提供するようなプライバシーは保証されていない。

ミンブルウィンブルは取引金額を公開しない「機密取引」や、複数の取引データを混ぜ合わせるミキシング技術「CoinJoin」など、さまざまな技術を組み合わせることで、取引のプライバシーを守るプロトコル。「ハリーポッター」に登場する呪文から命名された。

また、MWEBは、取引のニーズに応じてユーザー自身が利用するかしないかを決定できる「オプトイン」方式をとっており、透明性の高いメインチェーン(パブリックブロックチェーン)とMWEB間でトークンの移動が可能。規制への配慮からオプトインを選んだとリー氏は述べている。

オプトイン

オプトイン(opt in)とは、利用者が加入や参加、承諾、承認などに関して、自分の意思を示して、選択すること。/p>

▶️仮想通貨用語集

さらにライトコイン財団は、MWEBは完全な匿名性を提供するものではないと説明しており、規制準拠が求められる取引所などでも、MWEBのプライバシー機能を特に問題視してはいないという。

対照的に、2021年初頭、規制の引き締めが強まる中、モネロ(XMR)、Zcash(ZEC)、ダッシュ(DASH)などの匿名性の高い通貨に対しては、多くの取引所がサポートを打ち切った経緯がある。

代替可能性を高める

ライトコイン財団は、仮想通貨の代替可能性(ファンジビリティ)に懸念を表明している。透明性の高いブロックチェーンでは、不正使用されたトークンの追跡が容易であるため、不正なアドレス由来の仮想通貨とそうでないものとの価値が異なってしまう状況(=代替可能性を損なう)が生じかねないためだ。

MWEBはプライバシー機能の提供により、代替可能性を高める技術としても期待されているようだ。

関連:ライトコイン創設者が語る「ミンブルウィンブル」導入の意義

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