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米株指数反発でビットコイン再び500万円台、機関投資家の資金フローは4週連続の流入超過

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融マーケットと仮想通貨市況

15日の米株式市場では、NYダウ平均株価は4営業日ぶりに反発。前日比422ドル67セント(1.2%)高となった。

3営業日連続でリスク回避の売り注文が膨らんでおり、押し目買いが先行した。

一方、ニューヨーク原油市場ではNY原油先物価格が下落。有事の資金逃避先となりやすい金(ゴールド)も反落した。金利上昇局面やウクライナ情勢の緊迫化を受け、金価格は8ヶ月ぶりの高値まで上昇していた。

欧米諸国は、ウクライナへの侵攻で戦争が起きた場合、ロシアに対する強力な経済制裁を確認している。世界最大級の資源国でもあるロシアからの報復措置も想定されることから、石油や天然ガスの輸出が停止され、市場に深刻な影響を及ぼす可能性も懸念される。

昨日は、ロシア国防省がウクライナ国境付近から軍隊の一部撤収を発表したことで懸念が後退、投資家心理の改善が相場上昇の背景となった。これに先駆け15日には、欧州の中でも経済的な結びつきの深いドイツのショルツ首相が、ロシアのプーチン大統領とモスクワで会談し、解決に向け外交努力を続ける方針を確認している。

ただし、ウクライナを巡る問題は落としどころを探るのが極めて困難な情勢で予断は許さない。このまま緊張緩和に向かうかどうかは不透明という見方が強く、市場関係者およびオブザーバーは慎重な姿勢を崩していない。

15日の暗号資産(仮想通貨)市場では、米株価指数の反発を受け、ビットコイン価格は前日比+4.2%の509万円(43,986ドル)と連れ高した。

BTC/USD日足

BTCは逆三尊のネックライン、および46,000ドル付近のレジスタンスライン(上値抵抗線)を抜けることができれば、トレンド転換の機運は強まるか。全体の地合いはともかく、暗号資産(仮想通貨)市場単体で見れば、テクニカル的には悪くない。

米国のリセッション(景気後退)が取り沙汰され、インフレと景気停滞が共存する”スタグフレーション”リスクも指摘される中、16日4:00には、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控えており、警戒感も燻っている。

オンチェーンデータ分析

Glassnodeの週次レポートによれば、ビットコイン市場はマクロ環境の逆風にさらされている。 今年3月には、FRB(米連邦準備制度)の金融引き締めが予定されるほか、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが急速に高まっているからだ。

このような不確実性の中、リスクヘッジするためにデリバティブ(金融派生商品)市場はこれを織り込み始め、年末までの先物プレミアムは年率6%と大きく減少。先物建玉の合計値も、BTC時価総額の2.0%から1.76%まで減少している。

Glassnode

大手デリバティブ取引所Deribitのオプション市場におけるプットコールレシオでは、あらかじめ決めた行使価格で商品を売る権利を示す「プット・オプション」選好が顕著にみられる。

Glassnode

また、仮想通貨取引所のネットポジション(買いと売りの差≒実際のポジション)を示す、ビットコインのネットフローは、3週連続で流出超過となった。

Glassnode

売却目的を示唆するインフロー増加は、売り圧力とみなされる一方で、アウトフロー増加は、中・長期保有などを前提としたコールドウォレットへの移動や、金利収入を得るDeFiサービスなどの利用が考えられるため、蓄積フェーズを示すとの見方がある。

この点についてGlassnodeは、「過去の歴史のビットコインのトレンドサイクルと比較すると、先物やオプションを用いたヘッジなど、保有分の現物を”売却”する以外の選択肢がより豊富となった。暗号資産(仮想通貨)市場がますます成熟している証左である。」と総括した。

そのほか、資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、4週連続の流入超過に。

ただし、昨今の相場の不確実性の影響もあり、2021年第4四半期と比較すると控えめだ。暗号資産(仮想通貨)投資商品別では、週間フローのマイナスが続いていたイーサリアム(ETH)が先週はプラスに転じた。

CoinShares

アルトコイン市場の動向

米金融大手JPモルガンは15日、メタバース(仮想空間)ゲーム「ディセントラランド(MANA)」内に、ブロックチェーン部門「Onyx」のラウンジ開設を発表した。

詳細:JPモルガン、メタバース「ディセントラランド」にラウンジを開設

メタバース関連事業への投資銀行の参入は初の事例であり、今後の展望が注視される。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

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