NFT取引は補償対象外に
米決済大手のPayPal(ペイパル)社は11日、1万ドル(115万円)を超えるNFT(非代替性トークン)取引が新たに消費者保護プログラムに適用されないことを発表した。
同保護プログラムはPayPalを利用して、商品を購入しても注文品が届かなかった際に代金を補償するもの。一般的には米国居住者向けに提供しているサービスで、現物商品が主な対象で、3月21日からは115万円を超えるNFT取引が対象外となる。
取引時点で10,000ドル以上のNFT化された現物およびデジタルなアート、メディア、骨董品、コレクタブル
変更は3月21日より適用を開始予定。なお変更の理由については説明していない。
PayPalの仮想通貨動向
PayPalは20年11月に仮想通貨売買サービスの提供を開始。米国や英国などのユーザーを対象にサービスを展開している。
その後も仮想通貨カストディ企業Curvを買収し、ブロックチェーン企業TRM Labsや仮想通貨系VCの資金調達などにも参加。さらには独自のステーブルコインも開発中であると憶測が飛び交っている。
一方、決済事業でPayPalの競合企業であるVisa社は21年8月に人気NFTシリーズのCryptoPunks作品を購入。NFT領域への参入を果たしていた経緯がある。
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