はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米カリフォルニア州の元議員ら、ビットコイン法定通貨化を提案へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン法定通貨化法案を起草中

米国カリフォルニア州の元州議会議員らは20日、同州でビットコイン(BTC)を法定通貨にする法案を考案しているところだと明かした。

法案を起草しているのは、カリフォルニア州議会の元多数派リーダーで、現在政治関連の顧問業を行っているイアン・C・カルデロン氏ら。カルデロン氏は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの専門家デニス・ポーター氏と共に、超党派のビットコイン法定通貨化法を考案中だという。

詳細については言及しておらず、また追って知らせると述べた。

ポーター氏は、「ビットコインの採用は、雇用、経済開発、投資をもたらす」とツイート。米国でビットコイン法定通貨化を希望する声を選挙結果に反映するよう呼びかける「Make Bitcoin Legal Tender US(米国でビットコインを法定通貨へ)」というプロジェクトも紹介している。

このプロジェクトはホームページで次のように背景を説明した。

今、アメリカ人にとっては、貨幣価値の減少によって生じるインフレから資産を保護できるような形態のお金を持つことが重要だ。

米国政府は、ビットコインを法定通貨として認めていない。このため、平均的な米国人は、ビットコインを、キャピタルゲイン税を徴収されることなく、日常的な取引手段として使用することができない状況だ。今こそ、米国が、ビットコインを法定通貨として採用する時である。

以前より、ビットコインによる日常的な決済のハードルとしては、珈琲1杯のような少額取引にも課税されることが挙げられてきた。税務報告作業が煩雑になることもあって、そうした少額取引が抑制されるという見解だ。

米国の下院議員らは3日、約2万円以下の個人決済について、免税とする超党派法案を再提出している。

関連米下院議員ら、仮想通貨の少額決済を免税にする法案再提出

カルデロン氏らは、こうした決済面での利便性向上に加えて、インフレ対策も、ビットコイン法定通貨化を希望する背景として挙げた格好だ。

一般的に米国内で仮想通貨法案を積極的に行っている州政府は共和党優勢にある傾向だが、カリフォルニア州は民主党派であることで定評があり、経済的および影響力的にも今後の動向に注目が集まる。

アリゾナ州で法案提出の事例も

米国では、アリゾナ州上院で1月下旬、ビットコインを州の法定通貨にする法案が提出された事例がある。また、米テキサス州知事に立候補しているDon Huffines氏も、ビットコインを州内で法定通貨とすることを政策として掲げていた。

関連米アリゾナ州、ビットコイン法定通貨化の法案を提出

ただ、米国の憲法では、州が独自の法定通貨を定めることは認められていないため、どの程度、実現可能性があるのかは不明だ。しかし、エルサルバドルがビットコインを法定通貨に採用することを決定してから、他の国や地域でも、こうしたアイデアを検討する事例が増えている。

関連:南太平洋トンガ王国議員、今秋ビットコイン法案を提出へ

一方で、エルサルバドルのビットコイン導入は「経済の安定性に重大な影響を及ぼしかねない」と懸念する米国議員らも存在。先週16日には、米経済への潜在的リスクも含め、その影響を調査するための法案を提出したばかりだ。

関連米議員、エルサルバドル・ビットコイン法のリスク調査を提案

エルサルバドルのビットコイン法とは

エルサルバドルのブケレ大統領が推進した法案。ビットコインを米ドルとともに国の法定通貨として認め、国内の決済利用を念頭に定めたもの。2021年6月9日に議会によって可決された。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初事例となった。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧