はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国政府、メタバース関連の詐欺に注意喚起

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メタバースは容認も、詐欺行為を警戒

中国の銀行保険監督管理委員会は18日、メタバース(仮想空間)関連事業の詐欺行為に対する注意喚起を発表した。

暗号資産(仮想通貨)などを利用したゲームなどを禁止する一方で、仮想通貨を使用しないメタバースプロジェクトに関しては事実上容認している格好だ。

同委員会は一部の悪徳業者がメタバースを装って、「違法な資金調達や詐欺などの違法犯罪行為が疑われる事態」が最近多く発生していると指摘。一般市民に対して「危険防止意識と識別能力を高める」よう警戒を呼びかけた。

  • 偽のメタバースプロジェクト
  • ゲーム制作やAI(人工知能)、VR(仮想現実)といった言葉を巧みに使い、実際に存在しないプロジェクトに対して投資をさせ、資金を奪い取る悪徳業者がいると注意した。

  • 過度な誇張表現
  • 実際に「ゲームで遊びながらお金が稼げる」「短期間で、大きな収益が期待できる」といった誇張した表現で、仮想通貨の交換やゲーム機の購入させる詐欺プロジェクトに関する報告があったと説明。内容が不透明なゲームでは資金を持ち逃げされる危険性もあると指摘した。

  • 市場操作
  • メタバース内の土地購入などを引き合いに出して、運営側が、買い貯めなどの行為によって意図的に価格を吊り上げる事例があると報告。違法的な手段で投資家の投機的な買いを誘う可能性があるとして、注意を呼びかけた。

  • 仮想通貨の偽造
  • 発行した仮想通貨をメタバース用の通貨を偽造し、投資家に売りつける悪徳業者がいると指摘した。

中国政府は、仮想通貨を使わないNFTやメタバースは禁止していない。今回の注意喚起は、あくまで詐欺被害を抑えるために市民に向けてなされたもので、規制に則り正しく開発を進めているプロジェクトに関しては現時点では容認されている模様だ。

中国のブロックチェーン規制

中国は、2013年から仮想通貨に対して、取引やICO(イニシャル・コイン・オファリング)の禁止など、多くの禁止措置をとってきた。2021年5月には金融リスクの回避や、デジタル人民元の推進などの観点から、ビットコインのマイニングおよび取引の取り締まりを発表。そして同年9月には、仮想通貨の取引とマイニングを全面禁止に踏み切った背景がある。

関連:中国中央銀行、仮想通貨マイニングと取引規制について新たな取り締まりを命じる

しかし、NFT(非代替性トークン)やメタバースに対しては関心を寄せており、メタバース関連の業界団体「元宇宙産業委員会」の設立や、NFTインフラとして機能する「BSN分散型デジタル証明(BSN-DDC)」のリリースを計画するなど、仮想通貨を使用しないNFTやメタバースは禁止されていない。

関連:中国の政府関連ブロックチェーンサービス、NFTインフラ立ち上げを計画

そのため、中国ではメタバース事業への商標出願が増加しており、中国大手テック企業のアリババグループやテンセントホールディングスも申請している状況だ。

今回の注意喚起は、メタバース事業を装った悪質な資金調達に対するもので、中国政府側はこれらの詐欺行為に厳しい姿勢を示しており、メタバース関連商標の多くを却下している模様だ。

関連:中国政府、メタバース関連商標の多くを却下

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧